今日のニュース

気になったニュース

他選手の飲料に禁止薬物混入 カヌー日本選手権で32歳選手

f:id:obaco:20180109191232j:image

記者会見で頭を下げる日本カヌー連盟の古谷専務理事(左)ら=9日午後、東京都渋谷区

 日本カヌー連盟は9日、2017年9月に石川県小松市で開催されたスプリント競技の日本選手権で他の選手の飲料ボトルに意図的に禁止薬物を混入したとして、男子の鈴木康大選手(32)に日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から8年間の資格停止処分が科されたと発表した。20年東京五輪の出場を争うライバル選手の台頭に危機感を抱いて行為に及んだという。
 被害にあったのは小松正治選手(25)。JADAとカヌー連盟によると、小松選手が日本選手権カヤックシングル200メートルで1位となったレース後のドーピング検査でステロイドの陽性反応を示した。連盟が小松選手や関係者に対する調査の過程で、鈴木選手が自ら名乗り出て事実関係を認めた。小松選手が検査で陽性になった場合、「自らが東京五輪のメンバーに選出される可能性が高まると考えた」という。

 また鈴木選手は他のライバル選手に対しても競技道具を盗むなどの妨害行為を繰り返していたことが判明。カヌー連盟は「前代未聞の事案で極めて悪質」として、JADAの処分とは別に除名処分を理事会及び総会に提案することを決めた。監督責任を怠ったとして、第1強化部長とカヌースプリント強化委員会副委員長を9日付で3カ月の職務停止とした。

 鈴木選手は千葉県生まれ。ジュニア時代から全国レベルで活躍し、立命大在学中には日本選手権にも優勝。10年広州アジア大会では銅メダルを獲得した。17年の世界選手権にも出場したが、五輪の出場経験はない。

 小松選手にJADAから17年10月20日に科された暫定資格停止処分は、9日付で解除された。小松選手は代理人弁護士を通じて「東京五輪出場を目指して、今後とも競技に精進していく」とのコメントを出した。

2018/1/9 12:41    日経新聞