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「当確にトランプ氏は困惑」 内幕本発売、即売り切れ

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書店に並ぶ「炎と怒り」。9日に予定されていた発売日を急きょ前倒しした(5日)=AP

 【ニューヨーク=関根沙羅】5日に発売されたトランプ政権の内幕を描いた書籍「炎と怒り」が米国で話題を集めている。出版社は「前例のない需要」を理由に、9日に予定されていた発売日を急きょ前倒しして発売。初日から全米各地で売り切れが相次いでいる。
 ニューヨークの書店の入り口には「炎と怒り、売り切れ」と張り紙がされ、店員は「開店した直後に売り切れた」と話す。アマゾン・ドット・コムの本の売り上げランキングでは、5日夕時点でトップとなっている。

 同書籍はジャーナリストのマイケル・ウォルフ氏が、2016年の大統領選から17年8月のバノン前首席戦略官・上級顧問辞任までのトランプ政権の様子を書いた内幕本だ。トランプ政権内の動きについて、トランプ大統領ら政権側の説明と矛盾する点が含まれているとされ、話題を呼んでいる。

 トランプ氏と親密だったはずのバノン氏が、トランプ氏の長男が大統領選中にロシア人弁護士と面会したことについて「反逆的で、非愛国的」と表現したことで注目される。

 同書籍には、トランプ氏と陣営スタッフが同氏の当選を想定していなかった様子も書かれている。当選が確実になるとトランプ氏は困惑した様子で、メラニア夫人は「喜びではない涙」を流していたという。このほか、トランプ氏の娘のイバンカ氏が将来大統領に立候補する可能性を検討していることなどが書かれている。

 著者のウォルフ氏は「17年1月ごろからホワイトハウスのソファに席を設け、合計200件以上の取材をした」と説明している。ホワイトハウスへの公式的なアクセスは得られなかったが、退去を命じられることもなく「招待客というよりは侵入者としての存在だった」とし、出版内容についての約束は一切していないという。

 トランプ氏は4日のツイートで「ホワイトハウスへのアクセスは承認していない。彼と書籍向けに話したことは一切ない」とし、書籍の内容を否定している。

2018/1/6 10:31    日本経済新聞 電子版