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信長が通勤利用?小牧山城本丸へ第3の出入り口

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新たに見つかった長さ7.4メートルの石垣(小牧山城跡で)

 愛知県小牧市教育委員会は、織田信長が初めて築城した小牧山城跡の山頂西側の斜面で、これまで知られていない城の出入り口(虎口こぐち)の存在を示す石垣の遺構が出土したと発表した。

 市教委は「防御性を高めるとともに、信長の権威を示すもの」と話している。

 見つかった石垣は、長さ7・4メートルと長さ1メートル以上と推定される2列で、間には通路が通っている。それぞれの高さは1~1・5メートルほどだった。2014年度に、山頂北側で3段目の石垣が確認された部分から約50メートル離れた延長線上だが、急斜面のため、石垣があることは想定されていなかったという。

 7・4メートルの長い石垣は直線ではなくあえて屈曲させており、外部からの侵入に備えたものとみられる。1メートル以上と推定される石垣は調査範囲外にどの程度延びているかは今のところ不明という。石材は北側などと同様に、小牧山にある堆積岩が中心で、一部に川原石も使われていた。

 山頂の中心部(本丸)へつながる出入り口はすでに南側と東側の2か所で確認されており、今回の遺構は3か所目となる。江戸時代に尾張藩が制作した古城絵図(17世紀中頃)では、南側と東側の出入り口が描かれているが、西側には見当たらないことから、江戸時代には埋没していたとみられる。

 発掘を担当した同市教委小牧山課の小野友記子・考古学専門員は「今回見つかった虎口は、賓客などを迎えた南の大手道からのルートとは異なる」とし、「小牧山の西側の尾根沿いには、信長や家族らの私的な住居があったと考えられており、そこから本丸に向かう最短ルート上にある。信長自らが本丸までの通勤に利用した可能性がある」と話している。

 滋賀県立大学の中井均教授(日本考古学)は「今回の調査で虎口に石垣を用いることにより門という空間を、権威を示す儀礼の場としていたことが明らかになった意義は大きい」とコメントしている。

 現地説明会は18日午前10時30分から小牧山山頂にある市歴史館西側の発掘現場で行われる。小雨決行。当日の問い合わせは同市役所(0568・72・2101)。(大隅清司)

2017年11月14日 10時03分    Copyright © The Yomiuri Shimbun