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猫53匹、市営住宅に放置 修繕・消毒費は1千万円か

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女性が借りていた市営住宅の室内。床が腐食し、壁は傷だらけになっている(4月7日、神戸市提供)

 神戸市東灘区の市営住宅を4月に強制退去処分になった40代女性の部屋に、猫53匹が放置されていたことが市への取材でわかった。汚れた部屋の修繕や消毒の費用は約1千万円かかる見通しといい、市は費用を女性に請求することを検討している。

 市によると、部屋は3DK(約60平方メートル)で、女性は2006年に入居し、10~20代の子ども3人と暮らしていた。契約ではペットの飼育は禁止されていた。

 15年に近隣住民から「猫の糞尿(ふんにょう)のにおいがひどい」と市に苦情が寄せられ、市は女性に対し、複数回にわたって改善指導をした。しかし、女性が従わなかったため、市は昨年10月に部屋の明け渡しを求めて神戸地裁に提訴。17年1月に訴えを認める判決が出て、4月に強制退去処分になった。

 室内には猫が53匹いたほか、複数の死骸もあった。床は腐食し、柱に傷がつくなどの荒れた状態だったという。電気や水道などのメーターはほとんど動いておらず、市は女性が別の場所で生活しながらエサを与え続けた結果、繁殖し過ぎて手に負えなくなる「多頭飼育崩壊」が起きたとみている。猫は市民グループが引き取ったという。

 「多頭飼育崩壊」は全国各地で問題となっており、動物の保護活動を進める専門家らは「不妊・去勢手術をしないまま育てては本末転倒。専門家、行政、ボランティアが一緒になって対応しないと解決しない」と話している。

2017年10月30日14時42分    朝日新聞デジタル