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100年行方不明、横山大観の「白衣観音」発見

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発見された横山大観作「白衣観音」(1908年、個人蔵)

 近代日本画の巨匠、横山大観(1868~1958年)作で、100年以上所在が不明だった絵画「白衣観音びゃくえかんのん」が発見された。

 東京国立近代美術館が12日、発表した。

 「白衣観音」は縦140・3センチ、横113・4センチ。水辺の岩に腰掛ける白衣観音が、絹地に彩色されて描かれている。大観本人の箱書きから1908年の作と見られ、12年刊行の「大観画集」に掲載された。その後、行方不明だったが、2015年に国内の所有者から情報が寄せられ、同美術館が調査していた。

 白衣観音の装飾品や岩の描写は緻密だが、足の長さなど体のバランスが悪く、岩も立体感に欠ける。それでも同美術館の鶴見香織主任研究員は、輪郭線を用いない大観の描法が世間に「朦朧体もうろうたい」と揶揄やゆされていた時期であることから、「自分なりの方法でそこから脱出しようとしていた頃の作で、資料としても貴重な作品だ」と話している。
2017年10月12日 21時33分    Copyright © The Yomiuri Shimbun