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イラン大統領、核合意「破棄する初めの国にならない」

 【ニューヨーク=高橋里奈】イランのロウハニ大統領は20日、国連総会の一般討論演説で、トランプ米政権が不満を示すイラン核合意について「破棄する初めの国にはならない」とし、堅持する姿勢を示した。「国際合意を破棄すれば米政権は信用を失うだけだ」と指摘し、米国をけん制した。

 ロウハニ氏はイラン核問題の最終合意に基づく包括的共同行動計画(JCPOA)は「多国間の建設的な約束」と評価。演説後に開いた記者会見で「もし米政権が合意から離れるなら、米国民や欧州連合(EU)、世界のすべての国から非難されるだろう」と訴えた。

 一方、米欧や中国、ロシアなど6カ国とイランは国連本部で会合を開き、イラン核合意の履行を確認した。会合後、議長を務めたEUのモゲリーニ外交安全保障上級代表は記者団に対し、不満を持つ米国を念頭に「1カ国が破棄することは考えられない」と述べた。

 イラン核合意は2015年にオバマ前政権下で成立。イランに原子力分野の活動を制限する一方、米国やEUが核関連の制裁を停止し、国連による制裁も解除した。トランプ氏は19日の国連総会で核合意は「米国にとって最も一方的で最悪の取引だ」と主張、国際舞台でイラン敵視を改めて強調した。

2017/9/21 11:10    日経新聞