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「幻の雪舟」84年ぶり発見…「倣夏珪山水図」

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発見された雪舟筆「倣夏珪山水図」(山口県立美術館提供)

 室町時代の禅僧画家、雪舟水墨画で、84年間、所在不明だった「倣夏珪ほうかけい山水図」が見つかった。

 19日、個人の所蔵者から寄託された山口県立美術館(山口市)が発表した。鑑定した山下裕二明治学院大教授は「雪舟の代表作で国宝の『四季山水図(山水長巻)』に至る道のりを示す貴重な作品」としている。

 水墨画は約30センチ四方の紙に描かれたうちわ形の作品。中国の水辺の風景が南宋の名画家、夏珪かけいの作風を下敷きに描かれている。50~60歳代の作とみられ、淡い彩色が施されている。
2017年09月19日 23時12分    Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

雪舟、幻の水墨画=うちわ型「倣夏珪山水図」

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存在が確認された雪舟作「倣夏珪(ほうかけい)山水図」=19日午後、東京都港区

 山口県立美術館(山口市)は19日、室町時代水墨画家、雪舟作「倣夏珪(ほうかけい)山水図」の存在が確認されたと発表した。

 中国南宋期の画家・夏珪の作品にならい、春夏秋冬を描いたうちの「秋」に当たる作とみられる。明治学院大の山下裕二教授は「構図や力強い筆致に雪舟のオリジナリティーが感じられ、重要文化財級の作品」と話している。

 縦約30.1センチ、横約30.8センチのうちわ型で、山や水面には緑や青で薄く彩色もほどこしている。中国の古典画を手本に、少なくとも12点描かれ、他に6点の現存が確認されている「倣古(ほうこ)図」シリーズの1点。雪舟60歳前後の作品と考えられ、絵の依頼主に見せる見本帳に使った可能性があるという。

 1933年、当時の所有者が売りに出した記録が残り、一部で存在が知られながら、長らく所在不明だった。昨年になって所有者側が山下教授ら複数の研究者に鑑識を依頼。その結果を受け、同美術館に寄託した。

 10月31日から同美術館で開かれる「雪舟発見! 展」で展示される。 

9/19(火) 18:56    時事通信