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道鏡ゆかり、称徳天皇「由義宮」か…八尾の遺跡

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由義宮の一部とみられる建物跡の柱穴(大阪府八尾市で)=八尾市文化財調査研究会提供

 奈良時代の僧・道鏡どうきょう(?~772年)ゆかりの由義寺ゆげでらの塔跡が見つかった大阪府八尾市の東弓削ひがしゆげ遺跡で、奈良時代後半(8世紀後半)の建物跡や人工河川(運河)が出土し、市文化財調査研究会が16日、発表した。

 女帝・称徳しょうとく天皇(在位764~770年)が造営し、所在がわかっていない離宮「由義宮ゆぎのみや(西京にしのきょう)」の一部の可能性が高いとしている。

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 見つかったのは、塔跡の北東約500メートル。建物跡は、東西4・5メートル、南北5・5メートルのものなど5棟分以上あるが、規模が小さく、中心的な建物は別にあったとみられる。調査現場からは、墨書土器やすずり、和同開珎わどうかいちんなどが出土した。また、近くの川につながる幅15~20メートルの人工河川を2か所計70メートル分、確認。木材や瓦などの運搬のためのものとみられる。

 由義寺は称徳天皇の寵愛ちょうあいを受けて権勢をふるった道鏡の地元にあり、「続日本紀しょくにほんぎ」の記述から、称徳天皇が寺とともに整備した由義宮が近くに存在した可能性が高いとみられていた。由義宮は数年で造営され、称徳天皇の死去や道鏡の失脚で短命の宮殿だったとされる。
2017年08月17日 08時00分    Copyright © The Yomiuri Shimbun