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米国防長官「金正恩政権崩壊」に初言及 強く警告か

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マティス米国防長官=2月、防衛省、竹花徹朗撮影

 マティス米国防長官は9日、「北朝鮮は体制を崩壊させ、人民を破滅に導くようないかなる行為もやめるべきだ」との声明を出した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮をめぐって外交による問題解決を主張してきたマティス長官が、トランプ政権で初めて「金正恩(キムジョンウン)政権の崩壊」に言及。挑発行為を続ける北朝鮮に強く警告した格好だ。
 マティス長官は声明で、北朝鮮国連安保理決議に従うよう強く求めたうえで「北朝鮮は孤立化をやめ、核兵器保有の追求を断念すべきだ」と主張。「米国務省は外交手段を通じ、この世界的脅威を解決するあらゆる努力をしているが、統合された同盟国の軍事力はいまや地球で最も正確で、訓練され、堅固な防衛・攻撃能力を保有していることに留意すべきだ」と軍事力行使を示唆した。

 これまでマティス長官は外交手段の重視を主張してきた。ティラーソン国務長官も1日、「米国は(北朝鮮の)政権交代を目指さず、政権崩壊も求めない」と述べたばかり。今回トランプ政権で初めて北朝鮮体制崩壊にまで踏み込んだのは、大陸間弾道ミサイルICBM)を2度発射し、グアム攻撃を示唆した北朝鮮に強く警告を発するためとみられる。

 これに先立ち、トランプ大統領は8日、記者団に「これ以上、米国への威嚇行為を行わないことが北朝鮮にとっての最善策だ。世界が見たことがない炎と怒りを受けることになる」と発言。一方、ティラーソン国務長官は9日、記者団に「米国民が(北朝鮮の)発言に心配する必要はない」と語り、火消しに躍起だ。「大統領が明言しているのは、米国はいかなる攻撃からも自国と同盟国を防衛する能力を十分有しているということだ」として、攻撃ではなく防衛能力のほうを強調した。

 政権内で、北朝鮮に異なるメッセージを発信していることについて、国務省のナウアート報道官は9日の記者会見で「ホワイトハウスであろうと、国務省であろうと、米国はひとつにまとまっている」と述べた。(ワシントン=佐藤武嗣)

2017年8月10日11時05分    朝日新聞デジタル