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都内の勤務医、過労自殺で労災認定 時間外月に173時間

 都内の総合病院に勤務していた30代の男性産科医が自殺したのは長時間労働が原因だとして、品川労働基準監督署が労災認定していたことが9日、分かった。遺族側の代理人弁護士が明らかにした。精神疾患を発症する前の1カ月間の時間外労働は約173時間だった。認定は7月31日付。

 男性は2010年4月に医師免許を取得し、13年4月からは都内の総合病院の産婦人科で研修医として勤務。15年7月12日に自殺した。手術や当直勤務などで休みがほとんど取れず、同1月13日から亡くなる前日までの休暇は5日間だけだった。

 記者会見した弁護士によると、この間、最長で時間外労働が208時間52分に達した月もあったという。男性は同年4月以降、抑うつ状態、集中力の低下などがみられるようになった。労基署は発症前1カ月の約173時間の時間外労働は、極度の長時間労働で、精神疾患の発症と自殺につながったと認定した。

 厚労省によると、1週間の労働時間が60時間を超える勤務医の割合は2012年時点で41.8%と、職種別で最も高い。16年度には過労死や過労自殺(未遂含む)で4人が労災認定された。同省は今月、医療関係者や法律の専門家らを交えた検討会を発足させ、医師の働き方改革をめぐる議論が本格化している。

2017/8/9 20:01    日経新聞