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世界遺産候補に百舌鳥・古市古墳群 文化審が推薦決定

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百舌鳥古墳群。右手前は仁徳陵古墳(大山古墳)=堺市堺区、朝日新聞社ヘリから

 2019年の世界文化遺産の登録を目指す候補として、国内から「百(も)舌鳥(ず)・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府)を推薦することを31日、文化審議会が決めた。政府は9月末までにユネスコ国連教育科学文化機関)に暫定版の推薦書を出し、閣議了解を経て、来年2月までに正式な推薦書を提出する。
 登録が実現すれば、近畿2府4県で唯一世界遺産がなかった大阪府にとって、初の世界遺産となる。

 古墳群は4世紀後半~5世紀後半に築造された。構成資産は堺市の21件(23基)と、大阪府羽曳野(はびきの)・藤井寺両市にまたがる24件(26基)の計45件(49基)。代表的なものには国内最大の前方後円墳「仁徳陵古墳」(大山(だいせん)古墳、墳丘長486メートル)、2番目の規模の「応神陵古墳」(同425メートル)などがある。

 文化審は、古墳群がヤマト王権の影響下で広まった文化の象徴であることや、密集した地域に多様な形や大きさの古墳があることなどの価値を認めた。10年に国内候補の「暫定リスト」に記載されたが、13年から国内候補を3度落選し、今回が4度目の挑戦。今年、保存状態が万全ではない10基を除外した。

 ログイン前の続き文化審議会は今回、「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道と青森、岩手、秋田3県)、「金(きん)を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)とともに審査。古墳群を選んだ理由について、文化庁は「(世界遺産登録に欠かせない概念の)『顕著な普遍的価値』が比較的理解されやすく、推薦書の準備が相対的に最も進んでいる」と説明している。

 世界遺産の推薦は1国につき年に文化遺産と自然遺産が1件ずつに限られている。来年の世界遺産委員会で審議される推薦候補には、文化遺産の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本両県)と自然遺産の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島、沖縄両県)が決まっている。

 国内の世界遺産は現在、21件(文化遺産17件、自然遺産4件)。7月の世界遺産委では、「『神宿る島』宗像(むなかた)・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)の登録が決まった。(後藤洋平)

2017年7月31日16時54分    朝日新聞デジタル