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事件1年、変わらぬ主張=元職員、公判見通し立たず―相模原障害者施設襲撃

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植松聖被告(写真:産経新聞

 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、27人が重軽傷を負った事件の発生から、26日で1年。

 事件当日に逮捕され、鑑定留置を経て起訴された元職員植松聖被告(27)の公判の見通しは立っていない。植松被告は最近の取材に改めて障害者の安楽死を訴えるなど、殺害を正当化する考えに変化がないことが明らかになっている。

 やまゆり園の入所者は転居を終え、施設は既に使われていない。26日には黒岩祐治神奈川県知事らが現場を訪れ、犠牲者を悼む。

 横浜地検は2月、殺人や殺人未遂などの罪で植松被告を起訴。裁判員裁判での審理が予定されているが、横浜地裁での公判前整理手続きは始まっていない。弁護側が再鑑定を求める可能性もあるため、初公判が数年後となることもあり得る。

 事件の犠牲者は匿名で発表された。関係者によると、家族の一部は被害者参加制度による公判参加を希望している。一方、被害者の氏名公表は望んでいないとされ、匿名のまま審理が進められるとみられる。

 横浜拘置支所(横浜市港南区)に勾留中の植松被告は手紙で取材に応じ、「不幸がまん延している世界を変えることができればと考えた」と記した上で、「意思疎通ができない重度障害者は不幸をばらまく存在で、安楽死させるべきだ」と主張している。

 植松被告は事件前、障害者を差別視して殺害を予告する発言を繰り返し、精神保健福祉法に基づく措置入院とされたが、事件は防げなかった。措置入院解除後の支援策について厚生労働省などの検討チームで議論され、厚労省が提出した同法改正案が国会で継続審議となっている。

 現場施設は2018年度中に取り壊される見通しだ。県は入所者家族らの要望を受け、いったん同規模施設の全面建て替えを決めたが、障害者団体から反対の声が上がったため専門部会での議論が続いており、今夏にも結論が出される。 

7/26(水) 7:04    時事通信