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どうやって生きてるのか…「常識外れ」の細菌、泉で発見

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発見された細菌の一種を光らせたもの。緑の点一つ一つが細菌を示している(海洋研究開発機構提供)

 どうやって生命を維持しているのか分からない「常識外れ」の細菌を、海洋研究開発機構などのチームが発見した。細菌は、太古の地球に似た環境で生息しており、生命の起源解明につながる可能性があるという。英科学誌に21日、掲載された。

 同機構の鈴木志野・特任主任研究員らは、米カリフォルニア州で、地表に現れたマントル由来の岩石に湧く泉で、どのような生物がいるか調べたところ、27種の微生物の遺伝子が見つかった。周辺は強アルカリ性で、約40億年前の地球に似た過酷な環境という。

 そのうち、岩石に付着した細菌では、酸素を使った呼吸など生命維持に必要とされるエネルギーを得るための遺伝子を一つも持っていなかった。

 この細菌が生きる仕組みは不明だが、岩石から電子を直接得たり、未知の遺伝子が働いたりするなどが考えられるという。細菌の全遺伝子数は約400で、ほかの生物の細胞に依存するものを除き、全生物で最も少なく、研究チームは「常識外れの細菌」としている。鈴木さんは「想像もしない仕組みの生物の存在に驚いた。未知のエネルギー源の解明につなげたい」と話した。(竹野内崇宏)

2017年7月21日23時27分    朝日新聞デジタル

 

 

新種の微生物発見…極めて過酷な環境で暮らす

 生命活動に必須な炭素や窒素などがほとんどない極めて過酷な環境で暮らす新種の微生物を見つけたと、鈴木志野・海洋研究開発機構特任主任研究員らの研究チームが発表した。

 呼吸してエネルギーを作り出したりする能力がなく、岩石の化学反応を利用して生きている可能性もあるという。論文が21日付の英科学誌に掲載された。

 新種が見つかったのは、泉が100か所以上点在する米カリフォルニア州の「ザ・シダーズ」という場所から採取した水。この水は、強アルカリ性であることに加え、炭素や窒素、リンなどがほとんど含まれず、通常の微生物が生息するのは難しい。

 研究チームは水を分析し、微生物27種類の遺伝情報を特定。深い場所の水にいた微生物のなかには、大腸菌の約10分の1にあたる推定約400の遺伝子数しかなく、呼吸や体内エネルギーの生成に関わる遺伝子を持たないものもいた。
2017年07月22日 11時56分    Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

 

 

「常識外れ」の微生物発見 呼吸・代謝の遺伝子もたず

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生命を維持するのに重要な遺伝子のない微生物(海洋研究開発機構提供)

 海洋研究開発機構は、生命を維持するための呼吸や代謝などをつかさどる遺伝子が無くても生きている微生物を見つけたと発表した。子孫も残していた。なぜ生存できるのかこれまでの常識では説明がつかないという。生命の進化をひもとく新たな発見として、解析を進める。
 世界には、地球内部を動くマントル地殻変動の影響で地上に露出し、かんらん岩となった場所が数カ所ある。米カリフォルニア州ではこうした場所に泉があり、ユニークな微生物が水中の岩石にはりついているのを見つけた。

 27種類の微生物のゲノム(全遺伝情報)を解読したところ、16種類の微生物は呼吸をつかさどる遺伝子が無かった。そのうち5種類は糖の分解やアミノ酸の生産を通じてエネルギーを取り込む遺伝子が見あたらなかった。27種類のすべてが、増殖して子孫を増やしていることがゲノムから読みとれたという。

 研究チームは、泉の水とかんらん岩が触れて別の岩石に変わる反応過程を微生物が利用し、栄養を受け取っている可能性があるとみている。今後、微生物の細胞の成分を解析し、どのように栄養を取ったり呼吸したりしているか調べる。

2017/7/22 12:10    日経新聞