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習氏後継候補を拘束 前重慶市トップ 規律違反で

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中国全人代の全体会議に臨む習近平国家主席(手前)と孫政才氏=3月、北京の人民大会堂(共同)

 【重慶=多部田俊輔】中国共産党の中央規律検査委員会が重慶市トップだった孫政才・前同市党委員会書記の身柄を拘束して規律違反で調査していることが16日、明らかになった。孫氏は2012年に49歳の若さで党指導部を構成する政治局員に選ばれ、習近平国家主席の後継候補の一人とされた。最高指導部が入れ替わる今秋の党大会に向け、習氏は党内を引き締めて権力基盤を固める。
 複数の関係者によると孫氏は14日、北京で開かれた全国金融工作会議の1日目の討議が終わった後に身柄を拘束された。重慶市は内陸部の重要地域で、共産党は翌15日、後任の同市党委書記に習氏側近の陳敏爾・貴州省党委書記を充てる人事を発表していた。

 中国で最高指導者の有力候補が規律違反で調査されるのは異例。孫氏は広東省トップの胡春華・同省党委書記と陳氏とともに、習主席の次の世代の指導者候補として注目された。もともと農業の専門家で、農業相などを経て12年に重慶のトップとなった。

 調査内容は明らかになっていないが、4月に規律違反の疑いで規律委の調査が本格化した何挺・元重慶市副市長兼公安局長と関連しているもよう。12年に汚職などで失脚した薄熙来・元重慶市党委書記や王立軍・元副市長兼公安局長が残した腐敗構造の一部を温存したことに対する取り調べとの見方もある。

 重慶では2ケタの経済成長を実現してきたが、規律委は2月、巡回視察で「薄・王時代の有害な思想を徹底的に取り除くことをできていない」との調査結果を公表。何氏が調査を受け、孫氏も批判に立たされていた。

2017/7/16 21:01     日本経済新聞 電子版