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防水スプレー吸引で肺炎・発熱も 屋内利用時の事故増

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防水スプレーの吸い込み事故を防ぐために

 衣類などに使う防水スプレーを吸い込み、肺炎や発熱を訴えるケースが目立っている。日本中毒情報センターには昨年、防水スプレーの吸引に関する相談が52件(暫定値)寄せられた。入院したケースもあり、注意を呼びかけている。

 医師や一般の人から相談を受ける日本中毒情報センターによると、防水スプレーの吸引に関する事故の相談は年20件未満で推移していたが2014年に47件、15年に68件と増えた。昨年も52件あった。吹きかけていた対象は洋服や靴、かばん、アウトドア用品など多岐にわたり、年間を通じて寄せられる。

 15年の相談のうち、屋内や車内で使った事例が6割を占め、屋外でも風向きが変わって吸い込んだケースが7件あった。多くは息苦しさや頭痛、発熱などの症状が出たという。

 防水スプレーの主な成分は、水をはじくフッ素樹脂やシリコーン樹脂。吸い込むと微粒子が肺の肺胞にくっつき、酸素と二酸化炭素の交換がしにくくなったり、溶剤の刺激で肺が傷ついたりする恐れがある。スキーブームだった1992~94年、中毒が多発したことを受けて国や業界団体などが、粒子の大きさや物へのくっつきやすさなど安全に関する基準を定めた。

 入院したケースも。東京都消費生活総合センターによると、昨年、自宅で靴に防水スプレーを吹きかけていた20代の女性が呼吸困難となり、9日間入院した。玄関で換気扇を回しながら噴射していたが数時間後に発熱。過敏性肺炎と診断されたという。

 スプレー販売業者などが加盟する日本エアゾール協会の斉藤英明専務理事は、「UVカット効果も兼ね備えた多機能な防水スプレーも登場し、製品の幅が広がっている。一度に使う量が多く、時間も長いので、換気をして開けた場所で安全に使って欲しい」と話す。(石塚翔子)

2017年7月11日11時11分    朝日新聞デジタル