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三重が2年前、滋賀に放したクマを岐阜で射殺

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岐阜県養老町で捕獲されて射殺されたクマ(養老町提供)

 10日午前6時頃、岐阜県養老町一色の山林で、シカやイノシシなどの有害鳥獣を駆除するために仕掛けられた「くくりわな」に、ツキノワグマ(体長約1・3メートル、体重約80キロ)がかかっているのが見つかり、地元猟友会によって射殺された。

 けが人はいなかった。首輪をつけられた雄の成獣で、約2年前に三重県が捕獲し、滋賀県の山中に放したクマだと判明した。

 岐阜県警養老署や養老町役場によると、クマは左前足がわなにかかり、暴れて近寄れない状態だった。首輪のついているクマの取り扱いについて、町は岐阜県と相談したが、くくりわなは外れやすいため、マニュアルに沿って射殺した。約500メートル先には民家があった。岐阜県環境企画課は「鳥獣保護管理法に基づく殺処分に当たり、安全を優先した町の対応に問題はない」と話している。

 同課によると、首輪は茶色で、黒い発信器がついていた。電波の発信は途絶えていたが、記載された周波数の数値が三重県が放したクマにつけた発信器と一致したという。

 クマは2015年5月、三重県いなべ市内でわなにかかって捕獲された。同県は規定に基づき山中で放したが、県境を越えて滋賀県多賀町内に入った場所だったため、「他県に放ったのは問題だった」と謝罪した。

 放した10日後、近くで女性がクマに襲われた事故が起きたことから、周辺自治体は一時、「見つけ次第射殺する」との方針も決定。しかし、DNA鑑定で女性を襲ったのは別のクマだと判明したため、射殺方針は撤回された。発信器の電波を基にしたクマの捜索は、15年8月まで行われた。

2017年07月11日 08時09分    Copyright © The Yomiuri Shimbun