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日韓、シャトル外交復活へ 文氏「慰安婦」は分離

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初会談を前に握手する韓国の文在寅大統領(右)と安倍首相=7日、ドイツ・ハンブルク(代表撮影・共同)
 【ハンブルク=羽田野主】安倍晋三首相と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日午前(日本時間同日夕)、訪問先のドイツ・ハンブルクで会談した。両首脳は互いに相手国を年1回訪問する「シャトル外交」の復活で合意した。文氏は慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」をうたった2015年末の日韓合意については「国民の大多数が受け入れられない」と述べたが、同問題を他の日韓協力から分離する方針を表明した。

 両首脳が個別に会談するのは初めて。時間は約35分間だった。会談の冒頭で、両首脳は日韓関係を未来志向で進めていくことで一致した。

 シャトル外交は04年の小泉純一郎政権と盧武鉉ノ・ムヒョン)政権で始まり、11年を最後に実施していない。首相は「日中韓首脳会談を早期に日本で開き、文大統領をお迎えしたい」と呼びかけた。日中韓首脳会談は年内に開く方向で調整している。文氏は来年の平昌五輪に首相を招く形でシャトル外交を実現しようと提案した。

 日本政府関係者によると、首相は歴史問題などを念頭に「難しい問題が全体の日韓関係に悪影響を及ぼさないように適切にマネージすることが日韓両国の共通の利益だ」と強調。日韓合意について「未来志向の日韓関係を築いていくための欠くべからざる基盤だ」と述べ、履行を促した。

 韓国大統領府によると、文氏は「わが国民の大多数が情緒的に受け入れられない現実を認め、両国が共同で努力し賢く解決していくべきだ」と語った。一方で「この問題が韓日関係の他の関係の発展に障害になってはならない」とも表明。北朝鮮問題の緊張を踏まえ、日韓の安全保障の連携強化や貿易・投資の活発化といった経済案件と、慰安婦問題を切り分けて両国の関係改善に取り組む考えを示した。

 文氏はこれまでの電話協議などで日韓合意の履行に慎重な考えを示しており、個別会談で再交渉に言及するかが焦点だった。今回、文氏は再交渉には直接言及せず、日韓関係が悪化するリスクは避け、北朝鮮への対応を優先したとみられる。ただ、韓国世論が硬化すれば「再交渉」を持ち出してくる可能性はある。

2017/7/7 23:33    日経新聞