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北ミサイル、日本海EEZに落下か…40分飛行

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北朝鮮によるミサイル発射を受け、記者団の質問に答える安倍首相(4日午前10時51分、首相官邸で)=菅野靖撮影

 北朝鮮は4日午前9時39分頃、同国北西部の平安北道ピョンアンプクト亀城クソン市方●バンヒョンから日本海に向けて弾道ミサイルを発射した。(●は山ヘンに「見」)

 ミサイルは1発で約40分飛行して、日本の排他的経済水域EEZ)内の日本海に落下したとみられる。韓国軍合同参謀本部は、約930キロ・メートル飛行したと発表した。

 北朝鮮の弾道ミサイルがEEZ内に落下するのは5回目で、5月29日以来。弾道ミサイル発射は今年10回目となる。6月8日には地対艦巡航ミサイル数発を発射している。

 防衛省はミサイルの種類などについては分析中だが、自衛隊幹部は「相当高度が高いのは間違いない」と述べ、通常高度より高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射した可能性を指摘した。米太平洋軍は3日、このミサイルについて、中距離弾道ミサイルだったとの分析を明らかにした。同軍によると、ミサイルは37分間飛行した後、日本海に着弾したという。

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北朝鮮によるミサイル発射を受け、記者会見する菅官房長官(4日午前10時28分、首相官邸で)=武藤要撮影

 菅官房長官は4日午前の記者会見で、航空機や船舶への被害は確認されていないと発表。「度重なる挑発行為を断じて容認することはできない」として、北朝鮮に対し、北京の大使館ルートを通じて厳重抗議したことを明らかにした。

 政府は4日午前、首相官邸国家安全保障会議(NSC)4大臣会合を開き、情報の分析を進めた。

 NSC終了後、安倍首相は首相官邸で記者団に対し、「ミサイル発射の強行は、度重なる国際社会の警告を無視するものだ。さらに(北朝鮮の)脅威が増したことを明確に示す。強固な日米同盟の下、高度な警戒態勢を維持しながら万全を尽くしていく」と述べた。

 日本政府は、日本の領土・領海に届く可能性はないと判断し、全国瞬時警報システム「Jアラート」は使用しなかった。自衛隊の迎撃措置も取られていない。

 首相は、7、8日にドイツで開かれる主要20か国・地域(G20)首脳会議にあわせ、トランプ米大統領、韓国の文在寅ムンジェイン大統領と日米韓首脳会談を行い、北朝鮮の核・ミサイル開発問題での連携を確認したい考えだ。

 北朝鮮情勢を巡っては、米国が6月29日、北朝鮮と違法な取引を行っているとして中国の銀行や企業などへの金融制裁を実施した。翌30日にはトランプ氏と文氏の初の首脳会談で米韓同盟の強化を確認。7月3日の安倍首相とトランプ氏との電話会談でも北朝鮮への圧力を強化することで一致した。ミサイル発射には、こうした動きに反発する意図があるとみられる。

2017年07月04日 12時11分    Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

 

北朝鮮が弾道ミサイル発射 「ロフテッド軌道」の可能性
排他的経済水域内に落下か

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北朝鮮は軍備の拡張を加速している(平壌の軍事パレードに登場した新型ICBMとその発射用とみられる車両、4月15日)=共同

 【ソウル=山田健一】韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が4日午前9時40分(日本時間同)ごろ、北西部・平安北道から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射したと発表した。日本政府によれば、約40分間飛行し、日本の排他的経済水域EEZ)内に落下したとみられる。6月30日に開いた米韓首脳会談で北朝鮮に対して「断固たる対応をとる」と表明した両国をけん制する狙いがある。韓国軍は追加挑発の可能性もあるとして警戒を強めている。
 韓国軍によると、ミサイルは平安北道の方峴(バンヒョン)付近から発射され約930キロメートル飛行した。高度は数百キロメートル以上と推定される。通常より高高度で打ち上げる「ロフテッド軌道」の可能性があるという。米太平洋軍は、ミサイルの種類を中距離弾道ミサイルと特定したと発表した。

 菅義偉官房長官は4日午前、記者会見し、ミサイルは日本のEEZ内に落下したとみられるが、航空機や船舶への被害は確認していないと述べた。北朝鮮に厳重に抗議したことも明らかにした。EEZは漁業や天然資源の開発などの権利を沿岸国に認める水域で、各国の沿岸から200カイリ(約370キロメートル)までの範囲に設定できる。

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 韓国軍は文在寅(ムン・ジェイン)大統領に関連情報を報告。同大統領は国家安全保障会議(NSC)を招集するよう指示した。

 文大統領とトランプ米大統領は6月30日に会談し、共同声明で北朝鮮の核問題解決に向けて「最大の圧力」をかける方針を確認した。5月に就任した文大統領は、北朝鮮問題の平和的解決には対話も必要との見方を示すが、北朝鮮が武力挑発を続ける構えをみせたことで対話に向けた環境づくりが一段と難しくなる可能性もある。

 北朝鮮は5月29日にも東部の元山(ウォンサン)から弾道ミサイルを発射した。日本のEEZ内に落下したとみられている。6月8日にはやはり元山から日本海に向けて数発の巡航ミサイルを発射。朝鮮半島近海に空母を展開した米国をけん制する狙いがあったとみられる。

2017/7/4 12:59    日経新聞