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板垣退助のヴィトン、日本人購入で現存最古確認

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1883年1月9日の購入記録が残る板垣退助のトランク=高知市立自由民権記念館提供

 土佐藩出身で、自由党を結成した自由民権運動家の板垣退助(1837~1919年)が、1882年に岐阜県で襲撃された後、外遊した際に購入したフランスの高級ブランド「ルイ・ヴィトン」のトランク(高知市立自由民権記念館寄託)が、現存する中で日本人が購入した最古のトランクだったことが確認された。

 トランクは7月15日から高知県立歴史民俗資料館(南国市)で開かれる企画展や、自由民権記念館での今秋の企画展に展示される予定。

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板垣退助のトランクのラベル。シリアルナンバー「7720」(中央下)が記されている=高知市立自由民権記念館提供

 トランクは板垣の子孫から同館に寄託され、2016年に東京で開かれたルイ・ヴィトンの展覧会に貸し出された。その際、同館と、板垣の功績などを顕彰する「板垣会」の公文豪副理事長(68)がルイ・ヴィトンに調査を依頼。同社の購入記録には、1883年1月9日の日付と「Itagaki」の名前、「7720」が記載され、トランクのシリアルナンバーと一致した。

 ルイ・ヴィトンの顧客名簿には、板垣の購入の前後にも薩摩藩士だったフランス公使の鮫島尚信、土佐藩出身の後藤象二郎らの名前もあるが、トランクの現存は確認されていない。公文副理事長は「板垣は、自由主義思想を普及するため、本をトランクに詰め込んで持ち帰ったとも伝わる。日本の自由民権運動を高級ブランドが支えたともいえ、興味深い」と話している。(畑本明義)

2017年07月01日 07時44分    Copyright © The Yomiuri Shimbun