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麻酔後に急変「息ができない」 無痛分娩後に死亡の女性

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無痛分娩の際の麻酔後に容体が急変、亡くなった女性=遺族提供

 神戸市の産婦人科医院で2015年9月、麻酔でお産の痛みを和らげる「無痛分娩(ぶんべん)」をした女性が出産時に呼吸困難に陥り、重い障害を負い、今年5月に亡くなった。「痛みと命がてんびんにかけられると知っていたら、妹は無痛分娩(ぶんべん)を選ばなかったはず」。東京に住む女性の姉(36)は、無念さをにじませる。
 首都圏に住む1歳違いの妹とはよく連絡を取っていた。妹は我が子誕生を心待ちにして、洋服やおもちゃなどを買いそろえ、名前の候補も夫婦で考えていた。

 姉妹の実家に近いからと選んだ神戸市の医院。出産当日、妹は無痛分娩のための麻酔後に容体が急変した。「息ができない」。それがお産に立ち会った夫が聞いた最後の言葉だった。東京から駆けつけた姉は翌日、搬送先の病院で妹と対面。「どうしてこんなことに」とぼうぜんとした。

2017年6月29日23時30分    朝日新聞デジタル

 

無痛分娩の女性死亡、子にも重い障害…神戸

 出産の痛みを麻酔で和らげる無痛分娩ぶんべんを巡り母子の重大事故が相次ぐ中、神戸市内の産婦人科診療所で2015年9月に無痛分娩をした女性が、母子ともに重い障害を負っていたことがわかった。

 女性は今年5月、意識が戻らぬまま搬送先の病院で死亡した。

 遺族側の代理人によると、事故があった診療所は、神戸市西区の「おかざきマタニティクリニック」。女性は、15年9月2日朝、背中に細い管を入れて薬を注入する硬膜外麻酔の処置を受けた。院長の産婦人科医が麻酔薬を入れて外来診療のため病室を離れた直後、女性が嘔吐おうと。医師が戻った時には呼吸困難に陥っていた。

 女性は、搬送先の大学病院で緊急帝王切開を受け男児を出産したが、母子ともに寝たきりになった。女性は今年5月、同病院で35歳で亡くなった。男児は別の病院に入院している。

 遺族側は、管が誤って別の場所に入り、麻酔が効き過ぎて呼吸困難になったと主張している。診療所側も昨年12月、過失を認め、遺族に示談金を支払った。

 事故当時、院内に医師は院長一人だったという。代理人は、「麻酔をかけた後は急変の可能性があり、しばらく経過を見守る必要があるのに、すぐにその場を立ち去ったのは明らかなミス。外来の片手間に麻酔の処置を行うことはありえない」と話している。

 診療所は「何もお答えできない」としている。

 この事故については、無痛分娩を巡る事故について調査している日本産婦人科医会も情報を把握し報告を求めていたが、診療所は応じていなかった。

2017年06月29日 23時08分    Copyright © The Yomiuri Shimbun