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でんぷん1割値上げへ 6年ぶり、ポテチショックの余波

 全国農業協同組合連合会(全農)は、片栗粉などに使う「ばれいしょでんぷん」の出荷価格を10月から1割、引き上げる方針を決めた。値上げは6年ぶり。原料となる北海道産のジャガイモが昨年の台風で不作になったことに加え、同じ理由で原料が品薄になったポテトチップス向けにジャガイモが回された余波もあって、原料が十分に確保できなかったという。
 全農によると、今回の値上げで、1キロ当たりの卸売価格が15円程度上がり、160円前後になる見込み。

 国内で年間に消費されるでんぷんの約8割は輸入トウモロコシから作られるが、ばれいしょでんぷんは粘度が高く、他のでんぷんでは置き換えが難しいものも多いという。

 具体的には片栗粉のほか、即席麺や魚肉ソーセージなどの練り製品、えびせんべいやボーロ、錠剤など幅広く使われている。今回の値上げは、これらの加工食品などや外食の価格に影響しそうだ。

 2016年のばれいしょでんぷんの国内生産量は約15万トン。30年前から半減し、過去最低水準だった。北海道では、生産の効率や収益性が高い大豆や麦などの作物への転換が増えたり、農家の高齢化による離農が進んだりして、ジャガイモの作付面積が減り続けているところに昨年、台風の被害が重なった。

 17年のばれいしょでんぷん向けのジャガイモの作付面積は約1万5千ヘクタールと10年前より1割超減り、過去最低となっている。全農は今回の値上げで、農家の収益を上げて生産意欲を高めてもらい、作付けの減少に歯止めをかけることを狙う。

 道産ジャガイモの不作を巡っては、カルビーなどスナック菓子大手各社が今春、相次いで一部のポテトチップスを販売休止や終了にし、消費者に波紋が広がった。(坂東慎一郎)

2017年6月27日05時07分    朝日新聞デジタル