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薄目開けていた「眠り猫」、本来の姿に塗り直し

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目の中央部分が強調されて薄目を開けた状態の眠り猫

 約60年ぶりにお色直しされた日光東照宮(栃木県日光市山内)の国宝「眠り猫」が、薄目を開けた状態に描かれていたため、修理を担当した日光社寺文化財保存会が目を閉じた本来の姿に塗り直していたことが分かった。

 同保存会によると、眠り猫の修復は、昨年6月から行われ、同保存会の彩色技術者が担当した。眠り猫には「薄目を開けて身構えている」という伝承もあることから、両目の中央部分を黒で強調し、その周りを薄い灰色にしたという。

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目を閉じて眠った状態に塗り直された(いずれも日光社寺文化財保存会提供)

 修復を終えた眠り猫は昨年11月下旬に境内に取り付けられた。その後の同保存会の検査で「薄目」の伝承を史料で証明することができないと判断し、今年1月12日に塗り直した。

 同保存会の浅尾和年監督は「確固たる史料がない以上、大正、昭和時代の見取り図通りにやり直した」と説明している。東照宮の担当者は「現存する史料に基づき、元の姿に戻って安心した」と話している。

2017年06月21日 07時37分    Copyright © The Yomiuri Shimbun