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北が昏睡状態で解放した米学生、脳に大きな損傷

 【ワシントン=大木聖馬】北朝鮮に拘束されていた米国人学生オットー・ワームビア氏(22)が昏睡こんすい状態で解放された事件で、ワームビア氏を治療する米オハイオ州シンシナティの病院の医師が15日、記者会見し、ワームビア氏が脳に大きな損傷を受けており、「目は開くが反応はない」と容体を説明した。

 ワームビア氏の両親によると、北朝鮮はワームビア氏が昏睡状態に陥ったことについて、ボツリヌス菌の毒素による中毒で体調を崩し、睡眠薬を服用後に昏睡状態になったと説明していた。だが、医師は「ボツリヌス菌による中毒の症状は見られない」と指摘しており、北朝鮮の説明は虚偽との見方が出ている。

 ワームビア氏は13日にシンシナティに到着し、そのまま病院で治療を受けている。医師によると、ワームビア氏は脳のあらゆる部分で組織が大きく損傷しており、呼吸停止で脳に酸素が行き渡らなかった症状と合致するという。激しい殴打の証拠となる頭蓋骨骨折などの形跡はなかった。

2017年06月16日 10時21分    Copyright © The Yomiuri Shimbun