今日のニュース

気になったニュース

琵琶湖の難敵、京都に拡大…疏水経由?外来水草

f:id:obaco:20170616092356j:image

鴨川で見つかったオオバナミズキンバイ滋賀県提供

 琵琶湖で猛威を振るっている特定外来生物オオバナミズキンバイ」が、琵琶湖より下流域の京都府内に生育しているのを、滋賀県が初めて確認した。

 瀬田川琵琶湖疏水を経由して広がったとみられ、少なくとも2か所で発見。現状の範囲は小規模だが、繁殖力が強く生態系に影響を与える恐れがあるため、県は関係機関との連携を強める方針だ。

 中南米原産のアカバナ科水草で、琵琶湖では2009年に赤野井湾(守山市)で初確認された。水辺と陸の両方で、在来植物の生育や船の航行を妨げるなどの影響が出ているが、13年度の7・5万平方メートルから16年度は30万平方メートルに拡大し、除去が追いついていない。

f:id:obaco:20170616092512j:image

瀬田川洗堰間近の右岸でも県が初めて確認した=滋賀県提供

 今回は、7日に県職員と県琵琶湖環境科学研究センターの研究者ら3人が、下流域を巡回して調査。

 これまで報告がなかった瀬田川洗堰あらいぜき下流では、洗堰間近の右岸(大津市南郷)や瀬田川と大石川の合流点(同市大石淀)に加え、府県境を越えた宇治川沿いの関西電力宇治発電所排水路(京都府宇治市)でも確認した。漂着した個体などで現段階では大規模な群落になる可能性は高くないとみているが、まだ繁茂のピークを迎えていない時期のため、今後の推移を注視する。

 この流域以外にも広がっており、琵琶湖から直線で約10キロ離れた鴨川のくいな橋付近(京都市伏見区)でも発見。京都市に水を供給する琵琶湖疏水を経由して漂着したとみられる。まだ小規模にとどまっているものの、くいな橋に至るまでの観光地に近い場所などでの増殖も懸念される。

 県は瀬田川を管理する国土交通省琵琶湖河川事務所などに報告。近く京都府京都市にも注意を促し、情報を共有しながら対策を検討する。

 県自然環境保全課は「多くの個体が湖で繁殖しているため、下流域に広がっているとみられる。条件がそろえば生育地がさらに拡大する恐れもあり、予断を許さない状況だ」と警戒している。(川本修司)

2017年06月16日 07時25分    Copyright © The Yomiuri Shimbun