今日のニュース

気になったニュース

外来種のガ大量発生、薬剤注文相次ぎ補正予算案

f:id:obaco:20170610152311j:image

南さつま市で大量発生しているキオビエダシャクの成虫(県森林技術総合センター提供)

 鹿児島県南さつま市で、南方系の外来種のガ「キオビエダシャク」が大量発生し、市木に指定されているイヌマキに被害が出ている。

 市は自治会ごとの防除を呼びかけ、薬剤を無料配布しているが、注文が相次いだことから、今年度の一般会計当初予算に盛り込んだ289万4000円は底をついた。市は9日開会した市議会に、378万2000円を増額する補正予算案を提案した。

 県森林技術総合センターなどによると、キオビエダシャクは春先から年末にかけて年4、5回産卵。幼虫は体長約5センチで、オレンジ、黒、黄色の模様があり、イヌマキの葉を好んで食べる。被害を受けた木は枯死することもあるという。

 幼虫は気温が下がるとほぼ死滅する。市によると、昨年末から今年初めの気温が例年よりも下がらなかったため、大量発生につながったとみている。昨年4、5月の薬剤の申請件数が20件だったのに対し、今年は4月から6月2日までに131件に上っている。

 同市加世田の竹田神社境内には、樹齢300年のイヌマキの古木が約50本あり、多くの幼虫が糸で枝にぶら下がっている。高さ10~15メートルの先端部分を中心に食害を受けており、薬剤を散布して被害拡大を防いでいる。

 宮司の井上祐史すけふみさん(76)は「こんなに多いのは初めて。一時は枯れかけたが、新芽も出てきたのでホッとしている」と話していた。(山本豊)

2017年06月10日 14時51分    Copyright © The Yomiuri Shimbun