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ガマの脂・静電気治療…闘病の谷崎、執筆に執念

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見つかった谷崎潤一郎の日記=松田賢一撮影

 作家の谷崎潤一郎(1886~1965年)の晩年の日記8冊が見つかり、8日発売の「谷崎潤一郎全集」(中央公論新社)最終巻の26巻に活字化して収録された。

 右手の痛みや高血圧などに苦しみながら、様々な治療法を試し、執筆に執念を燃やす老いた文豪の姿がうかがえる貴重な資料だ。

 今回の日記は、谷崎が71歳だった1958年7月11日から63年2月4日までのもの。市販の日記帳に書かれ、右手のまひが起きた58年11月までは本人が主に書き、その後は秘書らに口述などで代筆させたとみられる部分が大半となる。

 この時期は、「夢の浮橋」や「瘋癲ふうてん老人日記」など晩年の代表作を執筆。<今日から「夢のうきはし」の口述筆記を開始、二枚半進む>(59年7月16日)など、1日数枚の原稿の進み具合を細かく記録している。あんまや注射、マッサージ、はり、漢方薬、静電気、ガマの脂、ローヤルゼリー、蜂に刺させる療法など、様々な治療も試していた。
2017年06月08日 12時49分    Copyright © The Yomiuri Shimbun