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築地市場の土壌汚染調査、基準超の水銀など検出

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築地市場で行われた土壌調査(5月2日、東京都中央区

 東京都は25日、築地市場中央区)で実施した土壌汚染調査で、土壌汚染対策法で人体の健康上の影響が出ないとされる基準の1・4~4・3倍の水銀などの有害物質5種類が検出されたと発表した。

 都は今後、基準を上回った地点を詳しく調べるが、「築地市場アスファルトなどに覆われており、安全だ」としている。

 調査は今月2~5日に行われ、111地点で約20センチのコンクリートアスファルトをはがし、地表から約50センチまでの土壌に含まれる計11の有害物質を調べた。土壌中の空気についても調べていて、これについてはすでに微量のベンゼンが検出されたことが発表されている。

 今回の土壌の調査では、水産物と青果物の売り場の通路付近の地下にあたる1地点で1・8倍の水銀、6地点で最大1・4倍の六価クロム、3地点で同1・5倍のフッ素、20地点で同2・8倍のヒ素、4地点で同4・3倍の鉛が検出された。
2017年05月26日 00時18分    Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

築地の土壌からヒ素検出 豊洲との比較が焦点

 東京都は25日、築地市場の土壌調査で規制基準を上回る六価クロムヒ素などの有害物質を計5種類、30地点で検出したと発表した。今後は地下10メートルを掘削する本格的な調査に移る。これまで不明だった築地の汚染の実態が分かれば、豊洲市場と安全性を科学的に比べられるようになる。小池百合子知事による移転判断の材料になりそうだ。
 築地には戦後に進駐軍のドライクリーニング工場などがあり、都は「土壌汚染の恐れがある」との報告もまとめていた。ただ生鮮食料品を扱う市場として稼働しており、営業中の業者への配慮などから汚染の調査は見送られてきた。

 今回は市場内の過去の増築工事などで必要な土壌調査がされていないことが判明したため、今月から調査に踏み切った。「環境確保条例」に基づき、まず地表近くで有害物質の有無を確かめた。

 14日に敷地の1カ所で地中のガス成分にベンゼンがあることが判明。25日公表分では、調査した111カ所のうち計30カ所の土壌から法令の規制値を上回る六価クロムヒ素、水銀、フッ素、鉛を確認した。鉛は最大で規制基準の4.3倍、ヒ素が2.8倍だ。

 6月以降、順次、地下10メートルまで掘り、地下水も調べる本格調査に着手する。最終結果は今秋にもまとまる。専門家からは「敷地内の他の区域も似たような状況が懸念される」との声が出ており、汚染対策が築地現地建て替え案のネックになる可能性もある。

 一方、豊洲では2008年に環境基準の最大4万3000倍のベンゼンを検出。その後、土の入れ替えなどで汚染の除去と封じ込めに取り組んできた。それでも「無害化」には至っておらず、4月の地下水調査でも最大100倍のベンゼンを確認。都は安全確保へ地下にコンクリートを敷くなど追加対策を検討する。

 これまで豊洲の土壌汚染の調査が先行していたため、今回の築地の調査で移転論議が深まるとの声もある。築地は小池知事特命の「市場問題プロジェクトチーム」が現地建て替え案を打ち出したものの、汚染状況が不明で、同じ土俵で比べるのが難しかった。

2017/5/25 20:26    日経新聞