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「国家単位の特徴ない」が… サイバー攻撃に北朝鮮の影

 米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を狙った大規模なサイバー攻撃について、米セキュリティー会社シマンテックは21日、ハッカー集団「ラザルス」と強い関連があるとの分析結果を発表した。ラザルスは過去のサイバー攻撃で、米政府から北朝鮮との関係を指摘されている。

 シマンテックはブログで、今回の攻撃の手法などが、2月から4月にかけてラザルスが仕掛けた小規模な攻撃のやり方に酷似していると指摘し、「ラザルスとの強いつながりがある」と結論づけた。これまでもロシアの情報セキュリティー会社カスペルスキーが、ウイルスの一部がラザルスの過去の攻撃と一致すると指摘していたが、シマンテックの分析で、今回の攻撃とラザルスとを結ぶ線はさらに濃厚になった。

 一方で、シマンテックは「国家単位での攻撃の特徴はない」としており、北朝鮮の国家的関与には慎重な見方を示した。

 ラザルスは2014年、北朝鮮金正恩(キムジョンウン)第1書記(当時)の暗殺を描いたコメディー映画の公開を控えていた米ソニー・ピクチャーズエンタテインメントサイバー攻撃をしたグループとみられている。米政府は当時、北朝鮮による攻撃と断定した。昨年にはバングラデシュ中央銀行に対するサイバー攻撃で約8千万ドル(約90億円)を盗んだとされる。(サンフランシスコ=宮地ゆう)

2017年5月23日18時48分    朝日新聞デジタル