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保護の「メガマウス」死ぬ 千葉 館山

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いけすの中でゆったり泳ぐメガマウスザメ=22日午後5時16分、千葉県館山市沖、恵原弘太郎撮影

22日、千葉県館山市の沖合で定置網にかかり保護された「メガマウス」と呼ばれるサメが、23日午前、死んでいるのが確認されました。死んだメガマウスは、県内の水族館が引き取ることになり、解剖などを通じて生態の解明につなげたいとしています。
22日、館山市の栄浦漁港の沖合、およそ1キロに設置された定置網に、体長およそ5メートルのメガマウスと呼ばれるサメがかかっているのを漁業者が見つけました。
メガマウスは、館山市内の会社が引き取り、魚を観察できる生けすで保護されていましたが、この会社などによりますと、23日午前、死んでいるのが確認されたということです。これまでのところ死因はわかっていないということです。

メガマウスは、太平洋やインド洋などの深い海に生息する大きな口が特徴のサメで、メガマウスが海岸に漂着したり定置網にかかったりして見つかった記録は、国内で20例ほど、世界でも100例ほどしかないということです。メガマウスの生態はよくわかっていないことが多く、今回の発見によって謎の解明が進むのではないかという期待から、国内各地の水族館の飼育員などが見学に訪れていたということです。

死んだメガマウスは、千葉県鴨川市にあるサメなどを飼育する水族館、「鴨川シーワールド」が引き取ることになり、今後、解剖などを通じて謎の多い生態の解明につなげたいとしています。


「傷あるが、死因わからず」

千葉県鴨川市の水族館「鴨川シーワールド」でサメの飼育を担当する魚類展示課の大澤彰久課長によりますと、23日朝、生けすの中に潜ったところ、メガマウスが動かなくなっていたということです。

大澤課長は、「右側の胸びれの付近に6から7センチの円形の傷があった。ほかの魚にかまれた傷か、ぶつかった傷かはわからない。生態が詳しくわかっていないこともあり、死因ははっきりとはわからなかった。引き取り先はまだ決まっていないが、標本に残すなどして、生態の解明につながればいいと思う」と話していました。
「標本にして多くの人に見てほしい」
メガマウスが死んだことについて、定置網で見つけた漁船の乗組員、渡邉俊也さんは、「生態が詳しくわかっていないので、死んだのはしかたがないと思います。残念な気持ちはありますが、標本にするなどして多くの人に見てもらえるとうれしい」と話していました。

また、メガマウスを保護していた千葉県館山市にあるダイビングのガイドなどをしている会社の荒川寛幸社長は、「きのうの夕方までは変わった様子はなく安心していたのに、死んでしまい、つらい気持ちです。希少なサメなので、水族館などで研究して生態を解明してほしい」と話していました。

5月23日 18時08分    NHKニュース