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ポリ袋を食べるイモムシ発見 ごみの削減に期待

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ハチノスツヅリガの幼虫(研究チーム提供)

 蜂の巣に寄生するハチノスツヅリガの幼虫が、ポリ袋の主成分のポリエチレンを消化できることがわかった。うまく使えば、通常は分解されずに自然環境に残るプラスチックごみを減らせるかもしれないという。英国とスペインの研究チームが米専門誌「カレント・バイオロジー」に論文を発表した。

 プラスチック成分を分解する微生物はいくつか知られている。ただ、化学薬品による処理が必要だったり、分解に時間がかかったりするものが多かった。ハチノスツヅリガの幼虫は、より効率よくポリエチレンを分解できるという。

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ポリ袋とハチノスツヅリガの幼虫〈中央〉(研究チーム提供)

 メンバーの一人が偶然、ハチノスツヅリガの幼虫をポリ袋に入れたところ、幼虫が袋に穴を開けたことが研究のきっかけ。チームは、幼虫の体内を分析し、ポリエチレンが「消化」されて別の化合物に分解されることを突き止めた。

 分解酵素は特定できていない。ただ、幼虫はミツバチの巣にある樹脂状の「蜜ろう」を食べて育つ。そこでチームは、合成樹脂であるポリエチレンを分解する特殊な酵素を持つと推測している。幼虫の腸内細菌が持っている可能性があるという。

 幼虫100匹をポリ袋に半日入れておくと、92ミリグラム分を食べていた。スーパーのレジ袋1枚を約1カ月で食べるペースという。

 ハチノスツヅリガは、日本を含む世界各地に生息し、養殖した幼虫は釣り餌としても販売されている。(ワシントン=小林哲)

2017年5月9日06時49分    朝日新聞デジタル