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北朝鮮が異例の中国批判…「敵対勢力とぐるに」

 【ソウル=中川孝之】北朝鮮朝鮮中央通信が3日、中国の政治家らが「敵対勢力とぐるになり、残酷な制裁にしがみついている」と異例の名指しでの中国批判を展開し、中国政府が4日、「我々は公正だ」と反論するなど中朝対立が激化している。

 トランプ米政権に同調して圧力を強める中国に対して北朝鮮が不満を爆発させた形だ。

 論評は肩書不明の個人名によるもの。ラヂオプレス(RP)によると北朝鮮メディアが自国の後ろ盾である中国を名指しで批判するのは、金日成キムイルソン主席が1994年に死去した後は初めてとみられるという。

 論評は、中国共産党機関紙・人民日報や環球時報が、「自らと関係がない(北朝鮮の)核問題に米国に劣らない拒否感を示し、世代を超えて発展してきた朝中関係を丸ごと崩壊させている」と主張。「中国はこれ以上、我々の忍耐の限界を試そうとせず正しい選択をすべきだ」と警告した。
2017年05月04日 20時59分    Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

「言い疲れるほど中国の悪口」 北朝鮮市民感情悪化

 北朝鮮は国営メディアの朝鮮中央通信を通じ、中国を名指しで批判した。3日付で個人名の論評を配信。北朝鮮が中国を直接批判するのは極めて異例だ。北朝鮮国内では経済制裁に中国が同調した影響で、電力や消費財の不足が目立ち始めた。論評は悪化する住民の対中感情を代弁した。

 論評は、中国共産党機関紙・人民日報などの記事が制裁の必要性に触れ、米国に同調したとして「不当な口実で朝中関係を丸ごと壊そうとしている」と非難。「中国は無謀な妄動がもたらす重大な結果について熟考すべきだ」と指摘した。

 北朝鮮は2月と4月にも中国を批判したが、「周辺国」と表現。韓国政府は、過去の名指し批判は中朝関係が悪化した1960年代が目立つ程度としている。

 韓国政府元高官などによれば、中国の習近平(シーチンピン)国家主席北朝鮮金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の関係は、北朝鮮が核開発をやめないことや習氏が2014年に北朝鮮より先に訪韓したことなどから冷え切っている。

2017年5月4日19時07分    朝日新聞デジタル