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熱心な見守り役がなぜ…不明当日朝は参加せず

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 気さくで、学校活動に積極的な人――。

 千葉県松戸市の市立六実むつみ第二小のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)が殺害された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された近所に住む自称不動産賃貸業、渋谷恭正やすまさ容疑者(46)は、自発的に保護者会の会長に就任し、率先して児童の見守り活動に取り組むなど、熱心な保護者として知られていた。

 ■事件前

 同小の保護者によると、渋谷容疑者は昨年4月、保護者会「二小会」の会長に自ら名乗り出て就任した。役員は女性が中心で、これまでの会長も女性ばかりだったため、周囲は驚いたという。二小会で活動した保護者は渋谷容疑者について、「口調は優しい感じで、頼りない印象だった」と振り返る。学校にたびたび出向く姿も目撃されていた。
2017年04月14日 22時29分    Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

「裕福そう」「びっくりした」…渋谷容疑者を知る人の声

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押収された渋谷恭正容疑者の車には見守り活動で使用していたとみられるビブスが置かれていた=14日午前8時19分、千葉県松戸市川村直子撮影

 千葉県我孫子市ベトナム国籍の小学3年生、レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された渋谷恭正容疑者(46)は、リンさんが通っていた松戸市立六実(むつみ)第二小学校の保護者会「二小会」の会長を務め、事件後も変わらず地域活動を続けていた。

 県警や住民らによると、リンさんの自宅から約300メートル離れた東武野田線六実駅前に、渋谷容疑者の自宅マンションがある。4階建てのマンション1棟を所有し、自身は一室で女性と小学生の子ども2人と暮らしていた。マンションの住人の女性(51)は「父の遺産を受け継いだと言っていた」と話す。

 マンション1階のコンビニ店主(81)は「2人の子どもを連れてよく買い物に来ていた。欲しがるものは何でも買ってあげていて、裕福そうだった」という。近所の40代の女性は「なんで、どうしてという感じ。びっくりしたとしか……」と言葉を詰まらせた。

 松戸市教委によると、渋谷容疑者は2016年度に保護者会の会長になり、17年度も続けていた。昨年6月からは松戸市の少年補導員も委嘱されていた。

 渋谷容疑者を知る人たちは一様に、通学路に立って熱心に子どもたちを見守っていた姿を覚えている。

 複数の保護者によると、渋谷容疑者が見守り活動で立っていたのは学校東側の理髪店前の角。リンさんの通学路でもあった。児童らに「おはよう」と声をかける渋谷容疑者のことを「子どもから慕われていた」と話す保護者もいる。

 事件後も、普段通りに地域活動を行う渋谷容疑者を多くの人が目撃している。一方で、松戸市教委などによると、リンさんが行方不明になった3月24日は見守り活動に参加していなかったという。

 事件から10日ほどたったころ、近くの履物店の男性(67)は、5、6人の仲間たちとグリーンのベストを着て周辺をパトロールする渋谷容疑者を見かけた。

 地元町会役員の50代の女性によると、4月上旬に渋谷容疑者に会った際、「(容疑者は)まさか地元の人間じゃありませんよね」と話を向けると、「そうですよね」と答えたという。4月11日に六実二小の入学式に来賓として出席した際は「楽しい学校生活と、思い出をいっぱいつくってください」と祝辞を述べた。

 今月5日には、保護者会長の渋谷容疑者の名前で、リンさんの遺族がベトナムに帰国した際の費用をまかなうため、寄付を募る文書が保護者らに配られた。文書には「皆様からの募金につきましては、4月15日以降に日本に戻ってこられるご遺族に二小会よりお渡しすることになっています」と記され、10日間で約39万円が集まったという。

 60代の男性は逮捕2日前の12日朝、見守り活動中の渋谷容疑者に会った。男性が「あんなかわいい子を殺すなんて」と話しかけると、渋谷容疑者はただうなずいていたという。

 児童の保護者で40代の男性は「見守り活動は朝も早いし大変なのに、一生懸命やってくれていた。間違いであってほしい」と信じられない様子だった。

2017年4月14日21時04分    朝日新聞デジタル