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土星の衛星、生命存在の環境整う? 水素分子を検出

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土星の衛星エンケラドスに接近する探査機カッシーニの想像図(米航空宇宙局〈NASA〉提供)

 米航空宇宙局(NASA)は13日、土星の衛星エンケラドスの表面から噴き出したガス中から、微量の水素分子を検出したと発表した。表面を覆う氷層下にある海底で、熱水が噴き出している可能性が高く、地球外生命への期待を高める成果という。

 14日付の米科学誌サイエンスに論文が掲載された。NASAによると、土星探査機カッシーニが2015年にエンケラドス(直径約500キロ)に接近した際に表面から噴き出すガスを採取。機体に積んだ装置で分析したところ、約98%を占める水のほか、微量の水素や二酸化炭素(CO2)などを含むことが判明した。

 エンケラドスは、表面が氷で覆われ、内部に岩石の核があるとされる。氷層と核の間には、土星の引力の作用で生じる熱により、大量の液体の水がある。水素の発生源は、熱せられた岩石と水の化学反応が有力で、海底で継続的に作られているとみられる。

 地球の深海の熱水噴出口では、太陽光が届かない暗闇にもかかわらず、水素をエネルギー源にしてCO2からメタンを作り出す微生物が生息し、独自の生態系が形成されている。エンケラドスの内部でも、微生物の存在に必要な環境が整っていることになる。

2017年4月14日10時48分    朝日新聞デジタル