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米、さらなるシリア攻撃示唆 政権内、足並みに乱れも

 米ホワイトハウスのスパイサー報道官は10日の記者会見で、シリアのアサド政権軍へのミサイル攻撃に関連して、「将来の行動の可能性を排除しない」と述べ、さらなる巡航ミサイルなどによるシリア攻撃を示唆した。

 スパイサー報道官はアサド政権について「いくつもの最後の一線を越えており、(トランプ)大統領はこうした行為を看過しない」と述べた。そのうえで、再び攻撃に踏み切る際の指標となる「最後の一線」に関し、神経ガスなどの使用や、円筒形の容器に火薬や石油を詰めた「たる爆弾」の投下による市民の殺傷などをあげた。

 化学兵器保有・使用はオバマ前政権も「最後の一線」とアサド政権に警告していた。たる爆弾はアサド政権が日常的に使っており、市民団体によると昨年だけで1日平均36個のたる爆弾が使用されている。報道官の発言が「新たな一線」を示したものならば、シリアへの軍事介入のハードルを下げたことになるが、「言い間違い」(米メディア)との指摘も出ている。

 また、米政権の対シリア政策に関し、ティラーソン国務長官が過激派組織「イスラム国」(IS)打倒を優先する考えをしているのに対し、ヘイリー国連大使はアサド政権退陣を優先すべきだとしている。

 こうした足並みの乱れについて、スパイサー報道官は「焦点は二つの要素で、一つはIS打倒で、二つ目がシリア市民が新たな指導者を持てる政治環境をつくることだ」と述べるにとどめた。(ワシントン=佐藤武嗣)

2017年4月11日10時30分    朝日新聞デジタル