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てるみくらぶ内定者「頭追いつかない」 近ツーなどが面接会

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近畿日本ツーリストなど40社が「てるみくらぶ」内定者向けに開いた就職面接会(8日、都内)

 近畿日本ツーリスト日本旅行など旅行関連会社40社は8日、経営破綻した「てるみくらぶ」の採用内定者を対象に就職面接会を開いた。てるみくらぶは今春、50人以上の入社を予定していた。面接会には35人が参加、企業の採用担当者に志望理由や学業の成果をアピールした。

■3月下旬、内定仲間から「会社がやばい」

 日本旅行業協会(JATA)などが都内で主催した。参加者はJATAが指定した共通エントリーシートをあらかじめ記入、希望する会社に提出して1社15分程度で面談した。

 埼玉県に住む男性(22)はてるみくらぶの内定を受け、昨年12月に同社でアルバイトとして勤務した。電話番などをこなし、給料を受け取った。「入社前の事前研修の意味合いがあったようだ」と振り返る。

 同様にアルバイトとして働いていた内定仲間から先月下旬に「会社がやばい」と対話アプリでメッセージが送られてきた。程なくして破綻が報じられ、ぼうぜんとした。「物事が立て続けに起きて頭が追いつかない。夏までに就職が決まればいい」と話していた。

■上京し借りたアパート引き払う

 「自分が好きな旅行を多くの人に楽しんでもらいたい」。22歳の女性は志望理由を大手旅行会社の担当者に訴えた。てるみくらぶ入社に備えて上京したが、破綻を受けて借りたばかりのアパートを引き払った。現在は東海地方にある実家に住み、複数の会社で就職活動中だ。「変わらず旅行業界が第1志望。ただ内定をもらえたらじっくり会社を選びたい」と淡々と語った。

 近畿日本ツーリストは8日、約10人と面接し、数人からエントリーシートを受け取った。担当者は「求める人材像とマッチするかどうか社内で議論する。数人は(採用の)可能性があるように思った」と話した。今春の入社人数はほぼ計画通りで既に研修に入っている。「業界を志してくれた若者の思いをできる限りかなえてあげたい」と参加理由を説明した。

 今後さらに選考を重ねるか、すぐに採用を決めるかは各社が判断する。ただ入社のために地方から上京してしまった内定者もいることなどから、JATAは「できるだけ早く選考結果を伝えてほしい」としている。

 てるみくらぶは先月27日に東京地裁に自己破産を申請し、破産手続き開始の決定を受けた。この時点で判明していた負債額は約151億円。

2017/4/8 17:09    日経新聞