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米が巡航ミサイル発射、シリア国軍施設に59発

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6日、米フロリダ州で、シリア攻撃について声明を発表するトランプ大統領(AFP時事)

 【ワシントン=黒見周平】米国防総省は6日夜(日本時間7日午前)、米軍が巡航ミサイル「トマホーク」59発をシリアの同国軍施設に発射し、対シリア攻撃を行ったと発表した。

 シリアのアサド政権が同国北西部での空爆化学兵器を使用したと断定し、報復措置として軍事作戦に踏み切った。トランプ米大統領は同日、米中首脳会談のため訪問していた米フロリダ州パームビーチの別荘「マール・ア・ラーゴ」で記者団に「化学兵器攻撃の拠点となったシリアの飛行場に軍事攻撃を行うよう、命令した」と明らかにした。アサド大統領の退陣も求めていくとみられる。化学兵器の使用を否定するシリアや、アサド氏を擁護してきたロシアなどが反発するのは必至で、シリア情勢は混迷を極めそうだ。
2017年04月07日 12時06分    Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

 米、シリアにトマホーク59発 化学兵器と断定し報復

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地図

 米トランプ政権は6日、内戦が続くシリアでアサド政権が化学兵器を使用したと断定し、その対抗措置として、アサド政権軍の空軍基地に対してミサイル攻撃を開始した。米軍がアサド政権軍を狙い攻撃したのは初めて。政権軍はロシア軍から軍事支援を受けている。国防総省は事前にロシア側に通知したとしているが、米ロ関係の悪化は必至だ。シリア内戦はさらに複雑化することになった。
 国防総省によると、米軍は地中海に停泊する米軍艦から59発の巡航ミサイル「トマホーク」をシリア中部ホムスの空軍基地の戦闘機や倉庫、レーダーなどに向けて発射したという。米軍はこれまでシリア国内で過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で空爆を行っているが、アサド政権軍は標的にしていなかった。米国の対シリア政策は大きく転換したことになる。

 トランプ米大統領は6日、フロリダ州パームビーチで中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談後、記者団に「今夕、シリアの航空施設に巡航ミサイル攻撃を命じた」と述べた。シリア北西部イドリブ県で化学兵器とみられる攻撃で100人以上の民間人が死亡したのはアサド政権軍によるものだと断定し、「無力な人々の息の根を止めた」「赤ん坊までもがこの野蛮な攻撃によって無情にも殺害された」と強く非難した。

 タス通信などのロシアメディアも、米軍によるシリアの軍基地攻撃を一斉に速報。ロシアはアサド政権軍による化学兵器使用疑惑が伝えられた後も、アサド政権への軍事支援を続ける考えを明確にしている。

2017年4月7日12時00分    朝日新聞デジタル

 

 

米、シリアに巡航ミサイル アサド政権施設に 米報道、50発以上

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地中海の米軍艦船がシリアに発射した巡航ミサイル「トマホーク」=米海軍提供・AP

 【ワシントン=川合智之】米軍は6日夜、化学兵器を使用したとみられるシリアの空軍基地に対し、50発以上の巡航ミサイルを発射した。複数の米メディアが米軍当局者の話として一斉に報じた。アサド政権に対しトランプ米大統領が指示した初の攻撃で、アサド政権を支援するロシアとの対立は必至だ。
 攻撃対象はアサド政権が空爆に使用したとされるシリア西部の軍用飛行場など複数の拠点。地中海の米海軍艦船から巡航ミサイル「トマホーク」を発射した。トマホークの射程は1500マイル(2400キロメートル)。このほか中東には米空母ジョージ・ブッシュが展開しているほか、シリア国内に過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦への助言のため数百人の米軍要員が駐留している。

 これに先立ちトランプ氏は6日、中国の習近平国家主席との首脳会談のため南部フロリダ州に向かう機内で、記者団に対し「何らかの措置が必要だ」と述べたが、具体策は明らかにしていなかった。マティス国防長官とマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)、ティラーソン国務長官らが6日午前、シリアへの対応策について協議した。

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7日(現地時間)、地中海の米海軍ミサイル駆逐艦から発射されるトマホーク(AP)

 ティラーソン氏は6日、軍事行動について「化学兵器攻撃に適切な対応を検討している」と指摘。「これは深刻な問題であり、深刻な対応が求められる」と記者団に語った。ティラーソン氏は3月末にアサド氏の将来は「シリア国民が決める」と関与しない意向を示していたが、今回はアサド氏退陣に向けた「措置が進行中だ」と述べた。

 トランプ氏は5日の記者会見で、化学兵器とみられる空爆について「いくつもの一線を越えた」と指摘。「シリアとアサド氏への私の考え方は大きく変わった」と述べ、シリア政策を転換する意向を表明していた。

 オバマ前大統領は2013年、アサド政権が化学兵器を使用したとして「一線を越えた」と軍事介入を予告したが、議会の支持が得られないことを理由に直前で見送った。その後、アサド政権は反体制派に攻勢をかけ、過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭を招いたとの批判がある。トランプ氏は4日の声明で「(空爆は)前政権が何もしなかった結果だ」とオバマ氏の対応は弱腰だったと批判していた。

2017/4/7 10:51    日経新聞