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基本給アジ8匹、オオサンショウウオ「館長」に

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オオサンショウウオ館長」に任命されることが決まった「ぼーちゃん」(名張市郷土資料館で)

 三重県名張市安部田の市郷土資料館が来館者に間近でオオサンショウウオを見てほしいと、館内の水槽で公開している交雑種の「ぼーちゃん」が、「オオサンショウウオ館長」に任命されることが決まった。

 29日に辞令交付式が行われる。ぼうっとしている感じから名付けられた「ぼーちゃん」の基本給は好物のアジ8匹。館長就任後は、来館者への対応とイベントへの参加でますます忙しくなりそうだ。

 ぼーちゃんは、体長56センチ、体重1・3キロ。推定年齢は25歳で、性別は不明。性格はおとなしくて、少し怖がりだといい、昨年10月に愛称を募り、ぼーちゃんに決まった。

 同館は2015年6月から、生態系保護のため、主に赤目四十八滝の滝川で捕獲されたオオサンショウウオ特別天然記念物)と、外来種のチュウゴクオオサンショウウオの交雑種23匹を屋外プールで飼育。現在は、ぼーちゃんを含め計141匹がいる。春と秋に身体測定を行い、健康状態をチェックしている。

 身近に見られるようにと、昨年11月から館内に水槽を設けて飼育を開始したところ、「目がこんなに小さいなんてびっくり。かわいい」「自宅でも飼育したい」「餌の食べ方が迫力がある」などの声が寄せられて人気を集めるぼーちゃん。同市内の薦原、蔵持両小学校や県立伊賀つばさ学園高等部への授業や地区の文化祭などへ計11回、“出張”をこなしてきた。4月中には身体測定を予定している。

 市教委文化生涯学習室の川内彬宏よしひろ主任(31)は「ぼーちゃんの知名度を高め、市のオオサンショウウオ保護の取り組みを広く知ってほしい」と話している。

 辞令交付式は、29日午前10時半から、市役所3階の教育長室で、上島和久教育長らが出席して行う。上島教育長から交付された辞令は額に入れて水槽横に展示する予定。

 館長や駅長などを務める動物は、長野県喬木たかぎ村の椋鳩十むくはとじゅう記念館・記念図書館で館長を務める猫や、徳島県海陽町阿佐海岸鉄道・宍喰ししくい駅で駅長を務める伊勢エビなどの例があるが、名張市郷土資料館は「オオサンショウウオに辞令を交付した例は聞いたことがない」としている。(田上秀樹)

2017年03月26日 07時21分    Copyright © The Yomiuri Shimbun