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絶滅恐れの植物、奄美で大量盗掘か 販売業者の可能性も

社会 自然・環境 植物

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昨年撮影した絶滅危惧種のフジノカンアオイ。同じ場所で今年は見あたらなかった=2016年3月13日

 奄美群島国立公園に指定された鹿児島県奄美大島の山中で、絶滅の恐れがある希少植物のアマミテンナンショウやフジノカンアオイの群生地を掘り返した跡が見つかった。環境省奄美市は盗掘された可能性が高いとみて調査を検討している。希少植物は売買の対象になっており、地元自治体は保護条例で採取を罰則付きで禁じている。
 今月5日、島中部の森にある希少種の群生地。数百メートルにわたって60カ所以上、土が掘り返されているのを、奄美市の自然写真家常田守さん(63)と同行した記者が確認した。山中ではリュウキュウイノシシがミミズを捕るために土を掘り返すことがある。だが、見つかった穴はイノシシの穴より深いとみられるうえ、昨年まで生えていた希少植物の数が激減していた。

 常田さんは「地下茎や根ごと採るために掘ったのだろう。大量盗掘とみて間違いない」と話した。穴の写真を確認した奄美市環境対策課も「イノシシの穴とは形状が違う印象で、盗掘の可能性は高い」とした。

 島の植物に詳しい自然写真家の山下弘さん(65)によると、アマミテンナンショウは1株1千~2千円で取引され、カンアオイも専門に集めるマニアがいる。「販売業者などが入ったのかもしれない」と山下さんは指摘する。

2017年3月21日08時50分    朝日新聞デジタル