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石原氏「記憶ない」「部下に一任」 従来の説明に終始

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都議会百条委員会に証人として出席した石原慎太郎・元都知事=20日午後1時6分、東京都新宿区、長島一浩撮影

 東京都の豊洲市場をめぐる都議会の調査特別委員会(百条委員会)で20日、石原慎太郎元都知事(84)の証人喚問があった。石原氏は築地市場からの移転を決めた責任を認めたが、「記憶にない」「部下に一任した」など従来通りの説明に終始。土壌汚染が残る土地に市場を造った詳しい経緯の解明は進まなかった。一方、石原氏は豊洲移転を延ばす小池百合子都知事を「不作為の責任がある」と批判した。
 都議会で元都知事が証人喚問されたのは初めて。石原氏は約1時間20分、7人の都議から尋問された。

 石原氏は、移転先を豊洲と決めた経緯を問われ、「行政のピラミッドの頂点にいた私が、全体の総意として決裁した。責任は認めます」と述べた。東京ガスの工場跡地に残る土壌汚染については「部下に確認し、『解決可能』とのことだった」と説明した。

 側近の浜渦武生副知事(当時)を土地取得の交渉役とし、東ガスの汚染対策を限定的にした2001年の合意については「彼(浜渦氏)に一任していた。報告は受けていない」。用地取得契約を結んだ11年に、汚染土壌処理に必要とされた338億円のうち東ガスの負担を78億円に限ったことも「担当者に一任するしかなく、詳細は記憶にない」などとした。

 ログイン前の続き豊洲の地下水から環境基準超の有害物質検出が続く現状について、「(在任中に)非常に厳しい基準を設置した。ハードルが高すぎたかもしれない」と述べる一方、「地下水を使うわけじゃない」と安全性を強調。築地市場アスベスト飛散の恐れがあるなどとして「生鮮食品を扱うのに最も不適当」とし、移転を延期している小池氏を批判した。

 小池氏は喚問終了後、報道陣に「(新たな事実は)出てこなかったと思う」と述べた。石原都政が決めた基準の達成状況を確認するために移転を延期したとし、「消費者の信頼を勝ち取るために、これまでの検証も含めて総合的な判断が求められる」と話した。

 百条委は11日以降、用地取得交渉に関わった元都幹部や東ガス首脳ら21人を証人喚問した。土壌汚染の残る土地を移転先としたり、東ガスに追加の汚染対策費を求めない条件付きで売買契約を結んだりした経緯などを検証。汚染対策を巡る都と東ガスの認識のずれなど明らかになった部分がある一方、資料や証言が不明確な点が多く、都政運営のあり方に疑問が残る結果となった。4月4日にも元都幹部3人の喚問がある。(小林恵士)

2017年3月20日20時36分    朝日新聞デジタル

 

 

石原氏、責任認めるも「逆らいようがなかった」

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都議会の百条委員会に臨む石原元都知事(20日午後、東京都議会議事堂で)=伊藤紘二撮影

 東京・築地市場中央区)の豊洲市場江東区)への移転問題を調査する都議会の百条委員会は20日、豊洲地区への移転を決定した石原慎太郎元都知事(84)の証人喚問を行った。石原氏は、「行政(組織)のピラミッドの頂点にいた私が、全体の総意として決裁した」とトップとしての責任を認めた。

 ただ、移転先が豊洲地区になったのは「都庁全体の大きな流れがあり、逆らいようがなかった」と述べた。

 証人喚問の焦点は、〈1〉土壌汚染が判明していた豊洲を移転先に選んだ理由〈2〉土地を所有する東京ガスと土地売買交渉をした浜渦武生はまうずたけお元副知事による「水面下交渉」の内容〈3〉東京ガスが追加の汚染対策費を負担しない「瑕疵かし担保責任の免除」が盛り込まれた経緯――だった。
2017年03月20日 20時57分    Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

 

石原氏、豊洲移転「決裁責任認める」 喚問主なやりとり

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都議会百条委員会の証人喚問に出席し、天を仰ぐ石原元都知事(20日、東京都新宿区)

 東京都の豊洲市場江東区)を巡る問題で、都議会の百条委員会は20日、石原慎太郎元知事を証人喚問した。豊洲市場への移転について、石原氏は自分が決裁したとし、「その責任は認める」と語った。主なやり取りは以下の通り。
 【自民・来代勝彦氏】

 ――豊洲移転は、石原氏の政治判断があったのか。

 「私事だが、2年ほど前に脳梗塞を患い、いまだに後遺症に悩んでいる。現に利き腕の左腕が使えず、字も書けない、絵も描けない。残念ながら全ての字も忘れた。ひらがなさえ忘れた。記憶を引き出そうとしても思い出せないことが多々あるので了承願いたい」

 「政治判断というより、すでに築地市場が限界にきていた。鈴木俊一元知事の時代から、どこかに移転しようということが都庁としての懸案だった。私が青島幸男元知事から引き継いだ事項でも、懸案の1つだった」

 ――移転を決裁したのは石原氏自身か。

 「まさしくそうだ。知事本局長がある時、私の所に来て『決裁を願いたい』と。私は豊洲の土壌汚染の問題は解決できるかと聞いたら、報告者は今の技術を持って可能というので決裁した」

 ――知事としての執行責任を認めるか。

 「行政は司(つかさ)、司が専門性を踏まえて審議して、積み上げてピラミッドを作るようなものだ。当時のピラミッドの頂点にいた私が最終的に報告を受け、全体の総意として決まった。その責任は私は認める」

 【自民・古賀俊昭氏】 ――豊洲移転が延期している現状をどう考えるか。

 「小池百合子知事が豊洲市場への移転延期を議会に諮らずに発表したことは、議会軽視の最たるもの。彼女の不作為の責任を問うべきだ。(小池氏に対する)民事訴訟がどうして起こらないか不思議なくらいだ」

 【公明・野上純子氏】 ――豊洲の土地売買契約時に、新たな土壌汚染が見つかっても東京ガスに追加負担を求めないことを了承したのか。

 「(契約当時は)東日本大震災の大混乱の中にあり、私にはいろんな報告、相談があったので、担当からそういう報告を受けた記憶はない」

 ――浜渦武生元副知事と東ガスとの交渉内容について、どういう報告を受けていたか。

 「浜渦氏に一任したことで、彼の報告をいちいち詳細に受けていない」

 【共産・曽根肇氏】

 ――石原氏は地上も地下水も環境基準以下にすると都民に約束した。豊洲移転を急げという自身の主張と矛盾するのではないか。

 「私が地下水について非常に厳しい基準を設置したことは間違いない。ハードルが高すぎたかもしれない。小池知事は環境基準にとらわれず、都民を第一に考えて、豊洲への移転を実行してほしい。地下水に問題があるかもしれないが、豊洲で実際に床を掃除したり、魚を洗ったりして使うわけではない」

 【生活者ネット・小松久子氏】

 ――都政を部下に丸投げし、組織のトップとして知るべき事を知らなかったのは怠慢だ。

 「私は関心があったことに自分自身でコミットした。それが行政の責任者の当たり前の姿勢だ」

2017/3/20 17:30    日経新聞