今日のニュース

気になったニュース

対北朝鮮、安保面で隔たり 日ロ2プラス2

首脳会談、4月下旬を確認

f:id:obaco:20170320222605j:image

日ロ外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)後の共同記者会見を終え、握手する岸田外相(右)とロシアのラブロフ外相(20日午後、東京都港区の外務省飯倉公館)=代表撮影

 日ロ両政府は20日、都内で外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開いた。北朝鮮の核・ミサイル問題へ連携する方針で一致したが、ロシア側は北朝鮮を念頭に置いた米国のミサイル防衛(MD)システムに懸念を表明。日本側もロシアの北方領土へのミサイル配備に抗議し、安全保障面で認識の違いが浮き彫りになった。日ロ外相は来月下旬にロシアで首脳会談を開くと確認した。

 日ロ2プラス2は2013年11月以来、3年4カ月ぶりの開催。岸田文雄外相、稲田朋美防衛相、ラブロフ外相、ショイグ国防相が出席した。2プラス2の前に岸田、ラブロフ両氏が外相会談、稲田、ショイグ両氏が防衛相会談を開いた。

 外相会談では安倍晋三首相が来月下旬に訪ロしプーチン大統領と会談する日程を確認した。北方領土での共同経済活動を巡る協議を加速するとし、事業を絞り込んでいく方針で一致した。

 北朝鮮問題を巡っては2プラス2で、北朝鮮の挑発行為の自制や国連安全保障理事会の制裁決議の順守を求めていくことを確認した。

 ただラブロフ氏は「米国のミサイル防衛システムの展開でアジア太平洋地域には深刻なリスクがある」とけん制。システムが北朝鮮の脅威に釣り合っていないとした。日本は北朝鮮の弾道ミサイルに日米連携した防衛網で対応している。

 北朝鮮制裁の狙いについても「処分の手段ではなく、(北朝鮮が)対話に参加する手段にすべきだ」と述べた。

 ロシアが北方領土を含むクリール諸島に師団配備すると表明したことや、択捉、国後両島に新型の地対艦ミサイルを配備した点について、日本側は2プラス2で改めて抗議。2プラス2終了後の記者会見でショイグ氏は、師団配備は「第三国に向いていない」と説明。ミサイル配備も「ロシア国境線を守る」と反論した。

 一方、南シナ海で軍事拠点化を進める中国の動向については稲田氏が2プラス2で「深刻に懸念している」と述べた。

2017/3/20 19:34    日経新聞