大潮の干潮時にほぼ陸続きになった幸島(13日撮影、宮崎県串間市教委提供)
野生のニホンザルが生息する宮崎県串間市沖の幸島こうじまが2月以降、大潮の干潮時にほぼ陸続きの状態となり、サルが島から「移住」する可能性が出てきた。
対岸に渡った目撃例はまだないが、市教委は人に被害が及ぶ恐れもあると判断。4月から監視員2人を配置して、島から出ないよう目を光らせる方針だ。
幸島に生息するサル(昨年7月)
幸島は同市・石波海岸の沖合約200メートルにあり、周囲約3・5キロ。ニホンザル約100匹が生息し、島の全域が国の天然記念物に指定されている。サルがサツマイモを海水で洗って食べたことから、「文化ザルの島」とも呼ばれる。
市教委によると、島と本土を隔てる海域には昨年9月から海底に砂が滞留し始め、今年2月の大潮の干潮時には、ほぼ陸続きの「砂の道」ができた。
2017年03月16日 15時04分 Copyright © The Yomiuri Shimbun