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生き残りはイケメンのみ、トキ04「失踪宣告」

自然・環境 動物

 2008年に佐渡島で行われた国の特別天然記念物トキの第1回放鳥の生き残りで、本州などで定着していた雌の識別番号「04」が11日、環境省から行方不明扱いとなった。

 関係者は様々な恩恵をもたらしてくれた04との“別れ”を惜しんだ。

 04は新潟市福島市山形県米沢市富山県黒部市福井市、石川県輪島市、同県羽咋市、同県珠洲市などに飛来し、昨年9月11日以来、姿を消した。環境省の定義により、11日付で行方不明扱いとなった。

 14年から15年に石川県珠洲市で定着した04を撮影していた会社社長(50)は「どこかで元気に餌探しをしていると信じたい」と語る。

 13年には同県羽咋市の田んぼに飛来。羽咋市はトキが暮らせるよう、無農薬、無肥料の「自然栽培」の水田作りに取り組んだ。JAはくい農業振興課課長の粟木政明さん(47)は「自然栽培を実践することの意義を気づかせてくれた」と感謝する。

 富山県黒部市が飛来した04に特別住民票を交付したことをきっかけに、佐渡市は09年、放鳥トキの出身地を証明する「トキ戸籍謄本」を発行した。トキの絵の透かしが入った紙に、本籍、氏名、生年月日が記され、当時佐渡市長だった高野宏一郎さん(77)の署名も入れた。高野さんは「行方不明になったのは残念だが、感謝している。これからも島で育ったトキが本州各地へ飛来して定着し、佐渡島をPRしてほしい」と話していた。

 08年に放鳥されたトキは10羽で、島内に生息している雌の識別番号03も17日に行方不明扱いとなる見通し。生き残りは、11歳雄の識別番号11(愛称・イケメン)のみとなる。

2017年03月16日 07時37分    Copyright © The Yomiuri Shimbun