【ジュネーブ=笹沢教一】世界気象機関(WMO)は1日、南極半島北端にあるアルゼンチンのエスペランサ基地で、南極大陸内の気温としては史上最高となる17・5度を観測したと明らかにした。
観測されたのは2015年3月24日で、専門家委員会が観測記録を精査した結果、南極で最も高い気温だったと確認された。これまでの記録は、1974年1月5日にニュージーランドのバンダ基地と南極半島北端のホープ湾で観測された14・6度だった。
地球温暖化の影響とみられる。南半球では、3月は夏にあたる。WMOの専門家委は、異常気象についてのデータベースを作成するため、南極などでの観測記録の分析と検証を進めている。
2017年03月03日 07時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun