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タンチョウの餌、ハクチョウが横取り 追い払いも限界…

社会 自然・環境 動物

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居座るオオハクチョウスノーモービルで追い払う給餌(きゅうじ)人=北海道釧路市の阿寒国際ツルセンター給餌場

 北海道東部で、国の特別天然記念物タンチョウの餌がオオハクチョウに横取りされている。タンチョウが栄養不足になるだけでなく、鳥インフルエンザに感染する恐れもあって関係者が懸命に追い払っているが、いたちごっことなっている。

 釧路市鶴居村には環境省が委託している給餌(きゅうじ)場が計3カ所あり、毎年11月から翌年3月に飼料用トウモロコシを与えている。厳冬期は道内に生息するタンチョウの約6割が集中するため、同省は2015年度から段階的に餌の量を減らして、分散を図っている。

 今冬は積雪が多く、タンチョウはほかで十分な餌を得られずに給餌場への依存が高まっている。だが、給餌場には多数のオオハクチョウが居座り、タンチョウにどれほど餌が行き渡っているか分からない。さらに道内では高病原性鳥インフルエンザに感染したオオハクチョウが相次いで見つかっている。関係者はオオハクチョウを追い払っているが、すぐ舞い戻ってくる。

 委託給餌場の一つ、阿寒国際ツルセンター(釧路市)の河瀬幸(みゆき)館長は「追い払いには限界がある。タンチョウを分散させるために餌を減らすことは理解できるが、栄養不足を招かないか心配だ」と気をもんでいる。

 昨年11月~今年1月の3給餌場へのタンチョウ飛来数は1日平均約500羽で、昨年同期の3倍近い。昨冬は雪解けが早く、周辺の畑で落ち穂を食べられたが、その前の冬と比べても約2割多い。(奈良山雅俊)

2017年3月1日14時33分    朝日新聞デジタル