読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日のニュース

気になったニュース

トランプ批判噴出「分断の壁に反対」 アカデミー賞

f:id:obaco:20170227210043j:image

26日、長編アニメーション賞の候補者を読み上げる際、「分断の壁の建設に反対する」と表明したメキシコ人俳優のガエル・ガルシア・ベルナルさん(右、ロサンゼルス)=ロイター

 【シリコンバレー=小川義也】米ハリウッドで26日に開かれた第89回アカデミー賞授賞式では、移民などへの排他的政策をとるトランプ大統領への批判が相次いだ。ハリウッドのイベントで参加者が政治的発言をするのは珍しくはないが、現職の大統領にこれだけ批判が集中するのは異例。
 外国語映画賞に輝いた作品「セールスマン」のイラン人のアスガル・ファルハディ監督はイスラム圏7カ国の市民らの入国を禁止したトランプ氏の大統領令に抗議して授賞式を欠席した。

 代読されたメッセージの中で、ファルハディ氏は「世界を『我々』と『我々の敵』に分類することは恐怖を生み、侵略や戦争に偽りの正当性を与える」と批判。「映画制作者は国籍や宗教にまつわるステレオタイプな考え方を壊し、共通の人間性をカメラでとらえることができる。それは『我々』と『彼ら』の間に、これまで以上に必要とされている共感を生む」と訴えた。

 メキシコ人俳優のガエル・ガルシア・ベルナルさんは長編アニメーション賞の候補者を読み上げる際、「メキシコ人として、ラテンアメリカ人として、人間として、私たちを分断する壁の建設に反対する」と表明。メーキャップ賞を受賞したイタリア系の受賞者は「この賞は全ての移民のためのものだ」と述べた。

 授賞式の会場には、移民の支援などに取り組む人権団体、全米市民自由連合(ACLU)への支持を意味する青いリボンを身につけたハリウッドスターの姿もみられた。

 アカデミー賞は昨年、主要部門の候補者が白人に偏り、主催団体が「人種差別」と批判された。司会者のジミー・キンメルさんは授賞式の冒頭、今年は大統領が批判の的になっているとして、「トランプ氏に感謝したい」と皮肉った。

 授賞式のテレビ中継の合間には、トランプ氏から「偽ニュース」と攻撃されている米紙ニューヨーク・タイムズが「真実が今ほど重要な時はない」というメッセージのCMも流した。

2017/2/27 19:15    日経新聞