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大化改新の舞台、飛鳥寺西側の広場で建物跡発見

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確認された柱穴(奈良県明日香村で)

 奈良県明日香村の飛鳥寺西方遺跡で、飛鳥時代の建物跡1棟が見つかったと、村教委が23日発表した。

 同遺跡は、大化改新(645年)の立役者となった中大兄なかのおおえの皇子(天智天皇)と中臣鎌足なかとみのかまたりが出会った広場で、重要な儀式が開かれた「飛鳥寺西の槻つきの樹きの広場」と考えられており、建物は少なかったとされてきたが、村教委は「周辺に建物群があった可能性もある」としている。

 同遺跡では2013~14年度の調査で、2棟の仮設とみられる建物跡が見つかり、饗宴きょうえん施設か、古代最大の内乱「壬申じんしんの乱」(672年)の際に置かれた兵営かとも考えられていた。

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 今回見つかったのは、前回の場所から約100メートル南側。7世紀後半のものとみられる建物跡の柱穴(直径1・2メートル)が9個あり、東西は3・6メートル間隔、南北は3・3メートル間隔で並んでいた。柱が建物の外周に並ぶだけではなく、内部の床を支える柱も設けた「総柱建物」だったため、倉庫や物見やぐらなど高床式建物だったらしい。

 同遺跡は、天智天皇の弟・大海人おおあまの皇子と天智天皇の子・大友おおともの皇子が皇位を争った壬申の乱では、広場に大友側の軍営が置かれ、大海人側が奪取したと、日本書紀にある。

 村教委の長谷川透技師は「広場は何もない空間と考えられてきたが、今後の調査で建物跡が出土する可能性もある。謎が多い広場の具体的な景観が復元できるかもしれない」と話している。現地説明会は26日午前10時~午後3時。

2017年02月25日 07時19分    Copyright © The Yomiuri Shimbun