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39光年先、7惑星に生命?表面に水の可能性

科学

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見つかった惑星の一つの想像図。海が存在する可能性もある(NASAなど提供)

 【ワシントン=三井誠】地球から約39光年(1光年は約9兆4600億キロ・メートル)先の宇宙で、生命を育む可能性がある7個の惑星が見つかったと、米国や欧州などの国際チームが発表した。

 すべての惑星の表面に液体の水が存在する可能性があり、一部には海があるかもしれない。一つの恒星の周りに、生命が存在しうる惑星が7個も見つかったのは初めてという。論文は23日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。

 この恒星「トラピスト1」は、小さくて暗い「矮星わいせい」と呼ばれるタイプに分類され、木星よりも直径が約2割大きいだけで、明るさは太陽の1000分の1以下。研究チームは昨年5月にこの恒星を3個の惑星が回っていると発表したが、今回は米航空宇宙局(NASA)のスピッツァー宇宙望遠鏡などを使って詳細に観測した。
2017年02月23日 03時00分    Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

NASA、地球に似た7惑星発見 水存在の可能性

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恒星(左)と7つの惑星の想像図(NASA・カリフォルニア工科大提供)

 【ワシントン=川合智之】米航空宇宙局(NASA)は地球によく似た太陽系外惑星7つを39光年先の宇宙で発見した。大きさは地球とほぼ同じで、一部には海が存在する可能性がある。生命に不可欠な水が液体の状態で存在すれば、地球外生命への期待が高まりそうだ。ベルギーのリエージュ大学などとの共同研究で、論文は英科学誌ネイチャー(電子版)に23日掲載される。

 みずがめ座の方角に39光年離れた恒星「トラピスト1」の周りに、大きさが地球の0.76~1.13倍の惑星7つが見つかった。1つの恒星系で7つも見つかるのは珍しい。このうち6つは地球に似た質量で、岩石でできているとみられる。赤外線をとらえるNASAスピッツァー宇宙望遠鏡などで観測した。

 少なくとも3つの惑星は地表に水が液体のまま存在する可能性があるという。惑星は恒星からの距離が程よく「ハビタブル(生命が住むのに適した)ゾーン」にある。水が蒸発するほど暑すぎたり、凍るほど寒すぎたりすることはない。

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地表に海が存在する惑星の想像図(NASA・カリフォルニア工科大提供)

 トラピスト1は太陽より暗くて冷たい恒星だが、惑星はいずれも地球と太陽の距離より数十分の1の近さで周回する。惑星はちょうどよい温度を保てるという。

 ネイチャー誌は論文の内容を報じたニュース記事で、発見された惑星を「地球の7つの妹」と名付けた。トラピスト1は若い星で、太陽が数十億年後に燃え尽きても10兆年は寿命が残されているため「生命の進化に十分な時間がある」と推測する。

 NASAは2015年7月、地球から1400光年離れたところに液体の水が存在する可能性がある惑星「ケプラー452b」を発見し「地球のいとこ」と呼んだ。これに比べると今回の惑星は近いが、39光年は光の速さで移動しても39年かかる。将来、惑星を探査したり人間が移住したりするには技術革新が要る。

 太陽系外惑星 太陽系の外にある恒星の周りを回る惑星。1990年代以降、3000を超える系外惑星が特殊な観測技術によって確認されている。木星よりはるかに大きいガス惑星など様々なタイプがあるが、注目されているのは岩石や金属でできた地球型惑星だ。恒星のエネルギーの大きさと周回距離の関係から、温暖で液体の水が存在して生命を育むことができる惑星は、地球外生命が存在する有力な候補地とみられている。

 2017/2/23 3:00    日経新聞