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「ドキュメント72時間」、どうやって取材場所探すの?

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2015年3月に放送された「秋田 真冬のうどん自販機」の撮影風景

 毎回、一つの場所を3日間通して撮影し、人々の往来を見つめるNHKの人気番組「ドキュメント72時間」。読者から「どうやって場所を探すの?」「撮影にはどんな苦労が?」という疑問が寄せられたので、番組スタッフに尋ねてみました。

 「ドキュメント72時間」(NHK)が好きで毎回見ています。ここに登場する場所は毎回どのように探すのですか。スタッフも大変だと思います、何かその他のエピソードなどもあれば教えてください。 盛岡市 小田清子 主婦・47歳

 人々が行き交う街角に3日間カメラを据えて人間を見つめるドキュメンタリーです。番組デスクの森あかりさんに聞きました。

 場所の選定は、ディレクターたちが日々、町を歩いたり、全国のNHKから届く情報を絞り込んだりして探しているそうです。1月27日に放送した「宮崎 路上ピアノが奏でる音は」の場合は、現地を知り尽くした地元局のディレクターが見つけてきました。自販機のうどんを食べに来る人を見つめて評判になった2015年3月放送の「秋田 真冬の自販機の前で」は、地元のニュースカメラマンから寄せられた企画です。

 また、視聴者からのメールがきっかけで取材に行くこともあるそうです。例えば、15年5月放送の「駄菓子屋 子どもたちの小さな宇宙」、17年1月放送の「なぜか大宮 喫茶店は待っている」などは、実際に足を運んだ人から「この場所の72時間がみたい」という声が寄せられたのをきっかけに、現地取材が決まりました。「熱心に企画を送ってくれる視聴者が増えていて、日々楽しくメールを拝見しています!」と森さん。

 撮影はディレクター、カメラ、音声の3人1組で行います。基本的には2チームが交代しながら撮影しますが、「とにかく体力と気力が勝負」とか。一度カメラを回し始めたら、時間や日程を変更することは決してしません。昨年は、何度も台風に襲われたり、スタッフが突然風邪でダウンしたりといったトラブルが発生して大変だったそうです。

 ログイン前の続き当然、事前にそこで撮影を行うことを広報したりは一切しません。毎回が真剣勝負です。人が来ない場所や、インタビューが拒否されそうな場所などにあえて挑むときは、苦労も多いといいます。3~4時間待って、やっと現れた人にインタビューを断られ、スタッフが落ち込むことも。銭湯の男湯や女性のメイクルームを撮影したときは「結構お叱りを受けました」とのこと。

 それでも、何も撮れなくて“お蔵入り”になったことは今のところないそうで、スタッフのその粘り強さには感心させられます。森さんは「72時間しか撮影できないので、途中でスタッフ同士がけんかしたり、仲間割れしたりしないよう、雰囲気づくりも重要なんです」と話していましたよ。

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2017年2月21日06時25分    朝日新聞デジタル