読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日のニュース

気になったニュース

江戸時代の3メートルの望遠鏡を発見

科学

f:id:obaco:20170210140849j:image

新たに見つかった岩橋家の望遠鏡(9日、射水市新湊博物館で)

 江戸後期から明治中期にかけて精度の高い望遠鏡を手がけ、国内に普及させた岩橋家(現在の大阪府貝塚市)の初代岩橋善兵衛(1756~1811年)が製作した望遠鏡が、富山県射水市新湊博物館の所蔵品の中から見つかった。

 9日、同館が発表した。17日から一般公開される。

 善兵衛は実測で日本地図を初めて作った伊能忠敬の望遠鏡なども製作している。今回見つかった望遠鏡は岩橋家の製作品の中でも最大。専門家は、望遠鏡の技術史を研究する上で貴重な史料になると指摘している。

f:id:obaco:20170210141006j:image

望遠鏡に「岩橋」の文字が見える。その上は「車形模様」(9日、射水市新湊博物館で)

 望遠鏡は、岩橋家の18個目として新たに見つかった。直径9・6センチ、全長295・2センチ。「岩橋」「文化五年」(1808年)と記してあり、表面には「車形模様」の装飾も施されている。

 調査した富山市天文台渡辺誠専門官は「製作者、製作年が明らかな望遠鏡は珍しい。外観の装飾から判断して、名家に納入されたものではないか」とみている。外観だけでなく、レンズの留め具を丁寧に製作し、反射を抑えて見え方を良くするために内部を黒く塗装している。これらの細かい工夫についても、渡辺専門官は「当時の技術者の繊細さを感じる」と指摘する。

 昨年5月、江戸時代に放生津(射水市)で材木商を営んでいた柴屋の子孫から寄贈された歴史資料の中から、望遠鏡が見つかった。

 新湊博物館の特別展「花と鳥のデザイン展」(2月17日~4月16日)で展示公開される。

2017年02月10日 10時07分    Copyright © The Yomiuri Shimbun