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道鏡ゆかり、70m級の七重塔跡…土台と断定

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塔の基壇跡に残されていた巨大な礎石(手前、大阪府八尾市で)=長沖真未撮影

 大阪府八尾市の東弓削ゆげ遺跡で、奈良時代後半(8世紀後半)の20メートル四方の大規模な塔の基壇きだん(土台)跡が見つかり、市教育委員会が9日発表した。

 一帯には女帝・称徳しょうとく天皇の寵愛ちょうあいを受けて権勢をふるった僧・道鏡どうきょう(?~772年)にゆかりの「由義寺ゆげでら」があったとされ、時期や規模、立地から「続日本紀しょくにほんぎ」に記された同寺の塔跡と断定した。高さ70メートル級の七重塔と推定でき、同書の記述を裏付ける。

 同遺跡周辺は、地名などから道鏡の一族、弓削氏の本拠地とされる。調査では、高さ約70センチの基壇跡と、基壇の周囲を飾った凝灰岩の破片数百点、塔の頂上部の飾り「伏鉢ふくばち」の破片とみられる銅製品(長さ41センチ、高さ13センチ)が出土した。地鎮のため塔の下に埋めた可能性がある神功開宝じんぐうかいほう(765年に鋳造)など銅銭18枚も見つかった。瓦や壁土などに焼けた痕跡があり、塔は火災で焼け落ちていた。

2017年02月09日 21時55分    Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

 

 

道鏡ゆかりの寺、また有力証拠 大阪の遺跡から塔の土台

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見つかった塔の基壇の一部。研究員の指さす白い石片は、土台の装飾に使ったとみられる凝灰岩=大阪府八尾市

 奈良時代の女帝・称徳天皇の寵愛(ちょうあい)を受けて「法王」の座に就いた僧・道鏡ゆかりの由義(ゆげ)寺があったとされる大阪府八尾市の東弓削(ゆげ)遺跡で、巨大な塔とみられる建物の基壇(土台)が見つかった。八尾市文化財調査研究会が9日、発表した。市や調査研究会は、文献でしか確認されてこなかった由義寺の存在を裏付ける貴重な史跡としている。市は保存を検討するという。
 基壇は約20メートル四方とみられ、奈良時代後半の地層から見つかった。古代の寺院建築を研究する奈良文化財研究所の箱崎和久・遺構研究室長は「七重だったとされる各地の国分寺の塔の基壇や、現存する木造の五重塔の基壇などと比較すると、一辺20メートルの基壇には高さ60メートル級の七重塔が立っていた可能性がある」と指摘する。

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 付近からは塔頂部の装飾品「相輪(そうりん)」の破片とみられる銅製品も見つかった。復元すると直径約90センチのお椀(わん)型になるという。

2017年2月9日17時07分    朝日新聞デジタル